ペットフード手作り食の注意点:カルシウム不足

ペットフードを手作りしたいけど注意点ってあるの?

ペットフードは手作りの方がいいの?

本記事では、ペットフード手作り食の注意点:カルシウム不足についてお話しします。

  • 様子、経過を見てくださいと言われたけど心配...
  • 検査してくれなかった...
  • 病院ではよくわからなかった...
  • 病院では質問しづらかった...
  • 混乱してうまく理解できなかった...
  • もっと詳しく知りたい!
  • 家ではどういったことに気をつけたらいいの?
  • 治療しているけど治らない
  • 予防できるの?
  • 麻酔をかけなくて治療できるの?
  • 高齢だから治療ができないと言われた

もしくは、病院に連れて行けなくてネットで調べていた という事でこの記事に辿りついたのではないでしょうか?

ネット上にも様々な情報が溢れていますが、そのほとんどが科学的根拠やエビデンス、論文の裏付けが乏しかったり、情報が古かったりします。

中には無駄に不安を煽るような内容も多く含まれます。

ネット記事の内容を鵜呑みにするのではなく、 情報のソースや科学的根拠はあるか?記事を書いている人は信用できるか?など、 その情報が正しいかどうか、信用するに値するかどうか判断することが大切です。

例えば...

  • 人に移るの?
  • 治る病気なの?
  • 危ない状態なのか?
  • 治療してしっかり治る?

これを読んでいるあなたもこんな悩みを持っているのでは?

この記事は、ペットフード手作り食の注意点:カルシウム不足が気になる飼い主向けです。

この記事を読めば、ペットフード手作り食の注意点:カルシウム不足がわかります。

限りなく網羅的にまとめましたので、ご自宅の愛犬や愛猫のペットフード手作り食の注意点:カルシウム不足について詳しく知りたい飼い主は、是非ご覧ください。

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✔︎本記事の信憑性

この記事を書いている私は、大学病院、専門病院、一般病院での勤務経験があり、 論文発表や学会での表彰経験もあります。

今は海外で獣医の勉強をしながら、ボーダーコリー2頭と生活をしています。

臨床獣医師、研究者、犬の飼い主という3つの観点から科学的根拠に基づく正しい情報を発信中!

記事の信頼性担保につながりますので、じっくりご覧いただけますと幸いですm(_ _)m

» 参考:管理人の獣医師のプロフィール【出身大学〜現在、受賞歴など】や詳しい実績はこちら!

✔︎本記事の内容

ペットフード手作り食の注意点:カルシウム不足

ペットの手作り食で一番大きな問題となるのがカルシウム不足です。

犬も猫も人間よりもたくさんのカルシウムを必要としています。

カルシウムが不足すると骨がもろくなって骨折しやすくなったり、

体内のカルシウム濃度を調節する上皮小体(副甲状腺)や腎臓に負担がかかりやすくなります。

血液検査でのカルシウム

高カルシウム血症

上皮小体の病気

犬や猫におけるカルシウムの必要性

カルシウムは骨に貯蔵されており、食事中のカルシウムが不足して血液中のカルシウム濃度が低下しはじめると、

動物はまず骨からカルシウムを引き出して血液中のカルシウム濃度を保とうとします。

そのため、初期には血液検査では異常が現れません

数ヶ月~数年かけて気づかないまま病気が進行して行き、気づいた時には骨がスカスカ状態ということもあります。

対策
  • カルシウムサプリを毎日の食事に加える
  • 週数回、生の牛骨や羊骨、鶏ネックをおやつとして与える
  • カルシウムの吸収を助けるビタミンDを適量与える
  • 定期検診の際に、血中カルシウム・リン濃度を確認する

カルシウムとリン

カルシウムはリンとのバランスを考えて与える必要があります。

この文章は消さないでください。
理想的なカルシウム:リン比=1:1 から 1.4:1

リンよりもカルシウムがやや多めです。

主食を肉や魚にし、必要量のカルシウムサプリを加えるとちょうどよいバランスになります。

生骨を使う場合は、バランスを考える必要はありません。

ペットフードの良いところは・・・

  • 栄養バランスの配慮はもちろんのこと、それぞれの年齢や状態に合わぜたケアができます。
  • 胃腸の状態が毎日チェックできます。

人にとって良い食べ物が、犬や猫に必ずしも良いとは限りません。

人の食事とは別に、毎日、栄護のハランスと嗜好性を考えて作ってあげる必要があります。

本やインターネットで紹介されている200種類のレシピの栄質成分を分析してAAFCOの成犬用基準と比較した研究報告があります。

その中では、

犬に必要な栄養を満たしていたものはなんと9つだけでした。

そのうち8つは獣医師の作成したレシピでした。

95%ものレシピは必要な栄費繋が1つ不足、83%のレシピは2つ以上不足していました。

理由としては、指示があいまい(分置が作り手任せ、カロリー情報がない、サイズの記載などがない)

米国獣医師会誌2014.06 米国栄養学専門医研究チームによる発表

一般の飼い主が栄養バランスに優れ、長期的に与えても安全なフードを作ることは、極めて難しいです。

本やネットで得たレシピに頼るのは避けるのが賢明と結論づけられました。

正しい知識以外に病院の選び方も非常に重要です!

ネットで検索すると、いろんな情報が出てきて混乱して、
逆に不安になったことってありませんか?

ネット記事を読むときは、内容を鵜呑みにするのではなく、
情報のソースや科学的根拠はあるか?記事を書いている人は信用できるか?など、
その情報が正しいかどうか、信用するに値するかどうか判断することが大切です。

とっても大事なこと

愛猫や愛犬のわずかな変化に気付き、守ることができるのは飼い主様だけです!

病気になった時も、獣医師がしっかり説明をして、飼い主様が正しい知識を理解をして、ペットを含め、3者がともに協力しないといい結果は得られません。

本ブログでは、1匹でも正しい予防や治療を受けてペットと楽しい時間をできるだけ長くできるように、報告に基づいてわかりやすく解説しています。

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no dogs & cats no lifeをモットーに、現役獣医師が、科学的根拠に基づいた犬と猫の病気に対する正しい知識を発信していきます。国立大学獣医学科卒業→東京大学附属動物医療センター外科研修医→都内の神経、整形外科専門病院→予防医療専門の一次病院→地域の中核1.5次病院で外科主任→海外で勤務。

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