獣医師解説!膵臓の血液ホルモン検査(インスリン)〜インスリノーマ、糖尿病の検査・診断〜

    体調が悪く、動物病院でのインスリノーマの可能性があると言われた・・・

    健康診断をしたら、膵臓に異常があると言われた・・・

    本記事では主にインスリノーマの診断に使われる、ホルモン:インスリンの測定・検査結果についてお話しします。

    • 様子、経過を見てくださいと言われたけど心配...
    • 検査してくれなかった...
    • 病院ではよくわからなかった...
    • 病院では質問しづらかった...
    • 混乱してうまく理解できなかった...
    • もっと詳しく知りたい!
    • 家ではどういったことに気をつけたらいいの?
    • 治療しているけど治らない
    • 予防できるの?
    • 麻酔をかけなくて治療できるの?
    • 高齢だから治療ができないと言われた

    もしくは、病院に連れて行けなくてネットで調べていた という事でこの記事に辿りついたのではないでしょうか?

    ネット上にも様々な情報が溢れていますが、そのほとんどが科学的根拠やエビデンス、論文の裏付けが乏しかったり、情報が古かったりします。

    中には無駄に不安を煽るような内容も多く含まれます。

    ネット記事の内容を鵜呑みにするのではなく、 情報のソースや科学的根拠はあるか?記事を書いている人は信用できるか?など、 その情報が正しいかどうか、信用するに値するかどうか判断することが大切です。

    例えば...

    • 人に移るの?
    • 治る病気なの?
    • 危ない状態なのか?
    • 治療してしっかり治る?

    これを読んでいるあなたもこんな悩みを持っているのでは?

    結論から言うと、

    この記事は、愛犬や愛猫のと病院で言われた飼い主向けです。

    この記事を読めば、愛犬や愛猫のの重要性がわかります。

    限りなく網羅的にまとめましたので、ご自宅の愛犬や愛猫のについて詳しく知りたい飼い主は、是非ご覧ください。

    病気について直接聞きたい!自分の家の子について相談したい方は下記よりご相談ください!

    通話:現役獣医による犬・猫の病気・治療相談のります 日本獣医麻酔外科学会で受賞した獣医による相談受付:画像に証拠

    現役獣医による犬・猫の病気、治療相談にのります 日本獣医麻酔外科学会で受賞した獣医による相談受付:画像に証拠

    ✔︎本記事の信憑性

    この記事を書いている私は、大学病院、専門病院、一般病院での勤務経験があり、 論文発表や学会での表彰経験もあります。

    今は海外で獣医の勉強をしながら、ボーダーコリー2頭と生活をしています。

    臨床獣医師、研究者、犬の飼い主という3つの観点から科学的根拠に基づく正しい情報を発信中!

    記事の信頼性担保につながりますので、じっくりご覧いただけますと幸いですm(_ _)m

    » 参考:管理人の獣医師のプロフィール【出身大学〜現在、受賞歴など】や詳しい実績はこちら!

    ✔︎本記事の内容

    膵臓の血液ホルモン検査(インスリン)〜インスリノーマ、糖尿病の検査・診断〜

    インスリン

    この文章は消さないでください。
    糖尿病、インスリノーマ

    インスリンは膵臓から分泌されるペプチドホルモンであり、グルコースを細胞内に取り込ませる作用があります。

    血中インスリン濃度の測定は、膵臓からのインス リン分泌を調べるために用いられたり、インスリノーマの診断に用いられたりします。

    検査によってわかること

    ヒトではI型(インスリンの不足)やII型(インスリン抵抗性など)の2つの病型がみられ、血中のインスリン測定はその鑑別に意義があります。

    犬では糖尿病で来院するほとんどの症例がI型であり、インスリン測定が実際に行われることは少ないです。
    猫では精神的なストレスなどで血糖値の上昇がみられるため、インスリンの測定は意義がありそうであるが、実際に血中インスリンの測定が行われることは少ないです。

     
    測定する際は、同時採血で血糖値を測定し、インスリン欠乏による糖尿病では高血糖にもかかわらずインスリンは低値となります。

    動物においてインスリン測定が実際によく用いられるのはインスノーマに対してです。

    低血糖にもかかわらずインスリン濃度が高ければ、インスリノーマが強く疑われます。

    インスリノーマの評価基準を下記に示しました。

    インスリンの参照値

    インスリノーマを疑う評価基準

    1. グルコース(mg/dL) / インスリン濃度(μW/mL)比が 2.5 未満
    2. 補正インスリン / グルコース値比を計測
    3. インスリン濃度(μW/mL) × 100/(血糖値 mg/dL - 30) が 30 を超える

    低血糖の症例でインスリン値が正常範囲から高値である場合には、インスリノーマが疑われます。

    インスリノーマは腫瘤が小さいことも多く、インスリン濃度の測定から疾患が強く疑われる場合には、
    開腹検査など侵襲的な検査を考慮することになります。

     

    ポイント
    • インスリンはインスリノーマを疑うときに測定する。血糖値の測定も忘れずに行います。

    こんなことについて知りたい!これについてまとめて欲しい!というのがあれば下記からお願いします!

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    no dogs & cats no lifeをモットーに、現役獣医師が、科学的根拠に基づいた犬と猫の病気に対する正しい知識を発信していきます。国立大学獣医学科卒業→東京大学附属動物医療センター外科研修医→都内の神経、整形外科専門病院→予防医療専門の一次病院→地域の中核1.5次病院で外科主任→海外で勤務。

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