愛犬に必要な予防は?飼い主必見!ワンちゃんに必要な予防4種!

    犬の予防を疑問に思ってる飼い主は多いんじゃないでしょうか?

    病気を治すためではなく、病気にさせない医療行為のため非常にメリットが飼い主の目に見えて出てこないのです。

    毎年法律で定められているものから、毎月の予防まで非常に費用がかかります。

    しかし、今の犬の平均寿命を上昇させたのもこの予防なのです。

    犬にとって必要な予防、健康に暮らしていく方法を知りたい飼い主必見です。

    わんちゃんの予防は色々ありますので一見するとややこしいですね。

    でも本当はもっと簡単!たった4種類なんです。

    限りなく網羅的にまとめましたので、予防について詳しく知りたい、予防を始めたいけど何をしたらいいかわからない、犬を飼い始めた飼い主は是非ご覧ください。

    ✔︎本記事の信憑性
    この記事を書いている私は、大学病院、専門病院、一般病院での勤務経験があり、
    論文発表や学会での表彰経験もあります。

    記事の信頼性担保につながりますので、じっくりご覧いただけますと幸いですm(_ _)m

    » 参考:管理人の獣医師のプロフィール【出身大学〜現在、受賞歴など】

    ✔︎本記事の内容

    愛犬に必要な予防は?飼い主必見!ワンちゃんに必要な予防4種!

    これさえ知れば万全!犬のワクチン、予防!

    これさえ知れば万全!犬のワクチン、予防!

    愛犬には長く生活して欲しいですね。

    これはどんな飼い主様も思っていることなはずです。

    一緒に健康に生きていくには予防が大事になってきます。

    主な予防は4つです。

    • 狂犬病ワクチン
    • 混合ワクチン
    • ノミダニ予防
    • フィラリア

    ポイント

    実はこの4種類だけでなんです。
    詳しくは、後述しますが、この4つを組み合わせる事でトータルケアができます。

    犬のワクチンやフィラリア、ノミダニ予防の間隔は?

    犬のワクチンやフィラリア、ノミダニ予防の間隔は?

    上記のワクチンや予防は、実は使うタイミングや間隔が異なります。

    • 狂犬病ワクチン  毎年(4月更新)
    • 混合ワクチン   2-3年に1回
    • ノミダニ      毎月
    • フィラリア    5月~11月(蚊の発生1ヶ月後~終息後1ヶ月)

    ポイント!

    意外と知られていない上に、飼い主も誤解しているのが、実は、ノミダニは1年中活発に活動しています!
    
    混合ワクチンが、2-3年に1回でも良いという海外の進んだ考え方が入ってきたのも実は最近!!

    犬の狂犬病ワクチンの必要性!

    犬の狂犬病ワクチンの必要性!

    狂犬病とは、ウイルスを保有する動物に咬まれたり引っ掻かれたりして発症する、人獣共通感染症。

    発症すると人間も犬も致死率がほぼ100%という恐ろしいものです。

    狂犬病は日本、英国、オーストラリア、ニュージーランドなどの一部の国々を除いて、全世界に分布します。

    つまり、海外ではほとんどの国で感染する可能性のある病気です。

    日本では狂犬病予防接種の義務化により、1957年以降は犬による人間の狂犬病感染は報告されていません。

    しかし、2006年にフィリピンで犬に咬まれて帰国後に発症し死亡したケースもあります。

    世界保健機構(WHO)の推計によると、世界では年間におおよそ5万5千人の人が亡くなっています。

    ポイント!

    4つの予防の中で、狂犬病ワクチンだけが、わんちゃんの為だけではなく、人を守る予防注射なのです。
    
    法律で定められているのも納得ですね。

    犬の混合ワクチンは大事?!

    犬の混合ワクチンは大事?!

    人でいうインフルエンザワクチンです。

    これを打っていれば、感染しないことはないですが、感染しても軽症ですみます。

    混合ワクチンは、主に6種と8種に分かれます。

    6種混合ワクチン

    主に自宅近辺で過ごす犬に使用します。

    • 犬ジステンパー
    • 犬アデノウイルス2型感染症
    • 犬伝染性肝炎
    • 犬パラインフルエンザウイルス感染症
    • 犬パルボウイルス感染症
    • 犬コロナウイルス感染症






    8種混合ワクチン

    主に池や水溜りの存在、ネズミが出現、山などで遊ぶ犬に使用します。

    上記6種に加えて

    • 犬レプトスピラ病(2種)

    ポイント!

    以前はもっと種類の多いワクチン(11種)などもありましたが、今は最低限の予防で大丈夫です。
    
    生活スタイルで6種か8種で、選べば大丈夫です!

    世界小動物獣医師会(WSAVA)は、『1歳までに適切なワクチン接種を実施した個体の場合には強固な免疫を数年間維持する』とし、

    『全ての犬または猫が接種すべきコアワクチン※の追加接種間隔を1年毎ではなく3年もしくはそれ以上間隔をあける』とするガイドラインを発表しています。


    ※猫のコアワクチン:猫ヘルペスウイルス、猫カリシウイルス、猫パルボウイルスの3種類

    ※犬のコアワクチン:犬ジステンパーウイルス、犬パルボウイルス、犬アデノウイルスの3種類

    ※ノンコアワクチンである犬パラインフルエンザウイルスと犬コロナウイルスは、抗体価持続が1年と短いため、毎年の追加接種が推奨されます。

    ※レプトスピラ症の抗体価も持続しにくいため、毎年の予防接種が推奨されます。

    犬のノミダニの予防なんて必要?

    犬のノミダニの予防なんて必要?

    ノミダニ噛まれて痒いだけでは済まされない!

    非常に大事なノミダニ予防!

    ◆ノミ・ダニが媒介する病気例◆

    • SFTS
    • バベシア原虫
    • ノミアレルギー
    • ライム病、日本紅斑熱
    • ダニ麻痺


    上記の予防のために様々なタイプの薬が出されています。

    • 1ヶ月に1回:チュアブルタイプ、滴下タイプ
    • 3ヶ月に1回:チュアブルタイプ

    犬のフィラリア予防の重要性!

    犬のフィラリア予防の重要性!
    この薬ができる前、予防が広がる前は、フィラリアに感染して心臓で寄生してしまい、手術か諦めるわんちゃんがたくさんいました。

    今は、予防が広まってきた為、見る事も少なくなりましたが、まれに感染しているワンちゃんを見るたびに残念に思います。

    様々なタイプの薬が出されています。

    • 1ヶ月に1回:チュアブルタイプ、滴下タイプ
    • 1年に1回 :注射タイプ


    ポイント!

    まとめてみるとたった4種類!これならできそうですよね!
    
    実際に病気にかかってしまうと、ワンちゃんの負担も金銭面の負担も大きくなります。
    
    人と同じで予防医療、病気にさせないことが長生きへの第1歩です!

    おまけ

    実際の薬



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    no dogs & cats no lifeをモットーに、現役獣医師が、科学的根拠に基づいた犬と猫の病気に対する正しい知識を発信していきます。国立大学獣医学科卒業→東京大学附属動物医療センター外科研修医→都内の神経、整形外科専門病院→予防医療専門の一次病院→地域の中核1.5次病院で外科主任→海外で勤務。

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