獣医師解説!子犬の出産数と元気さに影響する?!犬の出産前に気を付けるリスク14選!

    安全に子犬を出産させたい!

    元気な子犬を出産させるのに、気をつけることはあるの?

    たくさんの子犬を産んでもらうのに、気をつけることは?

    本記事では、子犬の出産数と元気さに影響する?!犬の出産前に気を付けるリスク14選についてお話しします。

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    • 病院では質問しづらかった...
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    • もっと詳しく知りたい!
    • 家ではどういったことに気をつけたらいいの?
    • 治療しているけど治らない
    • 予防できるの?
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    ネット上にも様々な情報が溢れていますが、そのほとんどが科学的根拠やエビデンス、論文の裏付けが乏しかったり、情報が古かったりします。

    中には無駄に不安を煽るような内容も多く含まれます。

    ネット記事の内容を鵜呑みにするのではなく、 情報のソースや科学的根拠はあるか?記事を書いている人は信用できるか?など、 その情報が正しいかどうか、信用するに値するかどうか判断することが大切です。

    例えば...

    • 人に移るの?
    • 治る病気なの?
    • 危ない状態なのか?
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    これを読んでいるあなたもこんな悩みを持っているのでは?

    結論から言うと、スムーズな分娩であっても、最後に生まれた子犬の罹病の危険性は高まります。

    子犬の出産数と、元気さに影響を与えるのは、出産前の母犬の状態も大きく関与します。

    この記事は、子犬の出産数と元気さに影響する?!犬の出産前に気を付けるリスクが気になる飼い主向けです。

    この記事を読めば、子犬の出産数と元気さに影響する?!犬の出産前に気を付けるリスクがわかります。

    限りなく網羅的にまとめましたので、ご自宅の子犬の出産数と元気さに影響する?!犬の出産前に気を付けるリスクについて詳しく知りたい飼い主は、是非ご覧ください。

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    ✔︎本記事の信憑性

    この記事を書いている私は、大学病院、専門病院、一般病院での勤務経験があり、 論文発表や学会での表彰経験もあります。

    今は海外で獣医の勉強をしながら、ボーダーコリー2頭と生活をしています。

    臨床獣医師、研究者、犬の飼い主という3つの観点から科学的根拠に基づく正しい情報を発信中!

    記事の信頼性担保につながりますので、じっくりご覧いただけますと幸いですm(_ _)m

    » 参考:管理人の獣医師のプロフィール【出身大学〜現在、受賞歴など】や詳しい実績はこちら!

    ✔︎本記事の内容

    獣医師解説!犬の赤ちゃん、子犬の育て方~安全な出産、危険なリスクとは~

    出産する子犬の数と子犬の元気さへの出生前影響因子、リスク因子

    出産と子犬死亡率の関係・影響

    分娩の進行は新生子の活力と死亡率に重大な影響を与えます。

    この文章は消さないでください。
    スムーズな分娩であっても、最後に生まれた子犬の罹病の危険性は高まります。

    原因は、子宮内酸素供給の病的な低下であると考えられます。

    どのような陣痛でも、胎盤血管の収縮のため、一時的な低酸素状態が生じます。

    これが長く頻繁に作用するほど、胎子にとっては危険となります。

    特に、オキシトシン投与の繰り返しにもかかわらず、分娩が進行しない場合、このようなやり方は胎子に後遺障害を生じる場合があります。

    いくつかの調査で、帝王切開術後の新作子死亡率よりも、薬物による分娩介助のあとの新生子死亡率のほうが高くなっている理由は、これによって説明がつく。

    病的な子宮内低酸素状態が存在するかどうかは、腹部の超音波検査を用いて胎子の心拍を数えることによってわかります。

    • 胎子の心拍数は、毎分200回を超えていなければならない。
    • 酸素供給不足の場合、心拍数は低下する。

    これが毎分150回を下回る場合、胎子に低酸素症が生じている可能性が高いです。

    出産する子犬の数に影響する因子、リスク

    出産する子犬の数に影響する因子、リスク

    産子数は排卵された卵子の数が最大値となります。

    受精後、いくつかの胚の死滅とその吸収によって胎子数が減少しますが、これはほとんどの場合、症状なく経過します。

    黄体の数が産子数と一致するとは限らない理由は、すべての卵子が受精に成功せず、胚の一部が死滅するためです。

    この文章は消さないでください。
    結果的に胚は2~13%の割合で吸収されます。

     

    出産する子犬の数の調整
    • 吸収率は受精卵の数が多いほど、増加します。
    • この生物学的調節によって、子犬の数は生理的規模にまで減らされます。
    • これは子宮を保護するメカニズムと考えられる。

    産子数には一連の影響因子があります。

    産子数に対する影響因子

    犬種
    体の大きさ
    胴の長さ
    交配および授精のタイミング
    母犬の年齢
    繁殖供用の頻度
    給餌
    胚の吸収

    1,犬種、体の大きさ、胴の長さ

    基本的には体が大きいほど平均的な産子数は増えます。

    この文章は消さないでください。
    小型犬は平約して3~4頭、中型犬は6~7頭、大型犬は7~9頭です。

    この原則から外れる例外もいくつか存在します。

    ダックスフンドの場合、肩高が同程度で胴の短い犬種に比べて、平均的な産子数が多い。

    このことからも、肩高ではなく、胴の長さが、 産子数と相関関係にあると考えられます。

    大型犬種は病的な産子数過剰の傾向があります。

    いわゆる過剰妊娠です。

    それに加えて、アイリッシュ・セターは産子数過剰の疾病素質があります。

    この犬種については、10~22頭までの産子数が繰り返し記録されています。

    過剰妊娠を発症した場合、子宮における空間的な需要、母犬の循環および代謝の負担、胎子の栄養素およびエネルギー要求量の増大によって、妊娠期間の最後の三分の一には、母犬に健康障害が生じることが多い。

    これには、適切な栄養供給と飼育によって予防的に対処します。

    過剰妊娠の母犬は分娩の停滞が生じる傾向があり、これは他方で新生子死亡率を上昇させます。

    これに対し、単子妊娠が妊娠障害をもたらすことはありません。

    しかし、この場合は難産になる確率が上がります。

    これは、胎子が単独である場合、通常、生理的規模の 妊娠の場合よりも胎子の体が大きくなるために、分娩の物理的な障害となるからです。

    単子妊娠は小型犬種により多くみられます。

    犬の種類別の平均出産数

    犬種類平均産子数
    セント・バーナード7~9
    ジャーマン・シェパード・ドッグ6~8
    ボクサー6~7
    エアデール・テリア7~8
    コッカー・スパニエル5~6
    ヨークシャー・テリア3~4
    パピヨン2~5

    2,交配時点

    交配時点が排卵時点よりも早すぎたり、遅すぎたりすると、受精率が下がるのみでなく、産子数も減少します。

    この関係は、人工受精の場合によりはっきりします。

    受精時間を誤ると、産子数が減る場合があります。

    同様に、解凍された凍結精子を膣内に授精する場合は、子宮内授精よりも、平均的に産子数が少なくなります。

    3,年齢と繁殖供用

    産子数は、母犬の加齢と過度な繁殖供用によって減少します。

    4,給餌

    栄養摂取が産子数にもたらす影響は多様です。

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    交配時点で肥満している母犬は、しばしば、その種の適正体重の母犬に比べ、産子数が少ないです。

    妊娠初期において大幅に栄養が不足している場合、吸収胚の増加につながります。

    胎子期の給餌を誤ると、ほとんどの場合、母犬の器官による埋め合わせが起きます。

    胎子が死滅する前に、母犬は疾病の徴候を示します。

    5,胚の吸収

    胚の死滅率は、ある程度までは生理的調整とみなされるが、病的に高まる場合もあります。

    もっとも重要な感染原因としてヘルペスウイルスが挙げられます。

    これは母犬が妊娠30日目以前に感染した場合です。

    診断法

    産子が少なすぎる原因を診断的に明らかにするには、まず初めに、

    そもそも子犬の数が、犬種の平均と比較して逸脱しているかどうかを確認する必要があります。

    さらに、交配管理の誤りが原因となっていないかどうか、また、母犬の年齢が一般的な繁殖供用年齢を超えているかどうかを再検討します。

    その次に、給餌方法を分析する。

    犬ヘルペスウイルスの予防接種をしていない場合には、抗体検査のための血清サンプルを採取することが重要です。

    抗体形成が感染によるものか、ワクチン接種によるものかは区別できないからです。

    出産前に子犬の元気さに与える影響要因、リスク

    出産前に子犬の元気さに与える影響要因、リスク

    子犬の活力とは、子宮外での生理的限度内の生活条件のもとで、

    有機的で生態学的な適応を進めていくようにふるまう能力を意味します。

    すでに分娩前から、数多くの因子が子犬の活力に影響を与えています。

    子犬の活力を減退させる因子

    影響因子
    体の大きさ
    給餌
    妊娠期間
    産子数
    母犬の年齢
    子犬の性別
    欠陥遺伝子
    感染

    6,体の大きさ

    出生時の体の大きさは活力に非常に重要な影響があります。

    体が大きいほど活力は高いです。

    分娩時の障害とならない範囲内であれば、この相関関係が成立します。

    平均的な総胎子相対体重(全産子総体重の、母犬体重に対するパーセンテージ)は、犬種を問わず一定しており、11~12%の間です。

    しかし母犬体重に対する個々 の子犬の相対体重は、大型犬種よりも小型犬種のほうが高い数値となります。

    その犬種の平均的生時体重を下回る場合、発育不全とされます。

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    子犬の生時体重がその犬種の平均体重の75%を下回る場合、生存のチャンスはほとんどないです。

    生時体重の減少は、特にエネルギー貯蔵にとって負担となります。

    子犬のエネルギーはまず初めに肝臓グリコーゲンの形で蓄えられ、栄養摂取によるエネルギーを使用できるようになるまでの出生後数時間の需要をカバーします。

    グリコーゲン量の減少は新生子期の活力の喪失を意味し、低体温・低血糖症候群の罹患の危険を高めます。

    7,給餌

    この文章は消さないでください。
     妊娠期間の短縮、あるいは、母犬のエネルギー・タンパク質・ビタミンB12の摂取不足は、発育不全の原因となります。
    • 消化のよいタンパク質の含有量が、代謝可能エネルギーのメガジュールあたり10g以下、
    • 炭水化物を含まない食餌と組み合わせた場合で代謝可能エネルギーのメガジュールあたり15g以下

    になると、新生子のエネルギー貯蔵に不足が生じます。

    これには同腹のすべての子犬が該当します。

    同腹子のなかで、ほかの兄弟姉妹が生理的体重に育っているにもかかわらず、発育不良の子犬が生じる原因は不明です。

    これは同腹子の数が比較的多い場合に頻繁にみられます。

    原因としては、子宮内での胎子への栄養供給の不均衡が考えられます。

    8,妊娠期間

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    妊娠期間の短縮は常に、胎子の成長期間およびそれに伴うグリコーゲン貯蔵の期間が短縮される危険をはらんでいます。

    さらに、器官系の成熟が、子宮外での生活に必要な程度まで進行していない危険もあります。

    器官機能の未然な子犬は早産子と称されます。

    出生子犬は明らかに巣ごもり(未熱) 状態ではあるが、肺におけるガス交換を確実にするためのサーファクタント(界面活性物質)は機能していなければなりません。

    通常、妊娠期間が57日以下の場合、早産です。

    9,産子数

    この文章は消さないでください。
    産子数が多いほど、新生子死亡率は上昇します。

    そのため、大型犬種の子犬の数は初めは多いものの、出生後最初の1週間以内で、しばしば著しく減ってしまう。

    以下のような原因が考えられます。

    • 産子数と生時体重の拮抗作用
    • 娩出される子犬が多いことによる分娩の長時間化
    • 出生後の母乳摂取の不足
    • 産子数が多い場合にみられる妊娠期間の短縮

    10,母犬の年齢

    この文章は消さないでください。
    母犬の年齢が高くなると、子犬の死亡率が上昇します。

    しかし通常は、ブリーダーによる母犬の年齢制限によって、この点は問題にならないです。

    この相関関係が実際に意味を持つ前に、雌犬は繁殖に供用されなくなるからです。

    11,産子数

    産子数は排卵された卵子の数が最大値となります。

    受精後、いくつかの胚の死滅とその吸収によって胎子数が減少しますが、これはほとんどの場合、症状なく経過します。

    黄体の数が産子数と一致するとは限らない理由は、すべての卵子が受精に成功せず、胚の一部が死滅するためです。

    この文章は消さないでください。
    結果的に胚は2~13%の割合で吸収されます。

    吸収率は受精卵の数が多いほど、増加します。

    この生物学的調節によって、子犬の数は生理的規模にまで減らされます。

    これは子宮を保護するメカニズムと考えられます。

    12,子犬の性別

    この文章は消さないでください。
    出生前後および新生子期の死亡率は、統計的には雄子犬のほうが高いです。

    原因はY染色体関運致死遺伝子と考えられています。

    13,欠陥遺伝子

    一部の犬種は望ましい表現型以外の突然変異によって、

    子犬の活力の減退および分娩前後の死亡率の上昇が生じることが知られています。

    特に、遺伝子異型接合 (ヘテロ)の資質を持つもの同士の交配において突然変異で遺伝子同型接合(ホモ)が生じた場合です。

    よく知られた例は、メール因子(黒い斑点あるいは縞模様をもたらす)無毛犬における無毛性です。

    • メール因子の同型接合個体は、神経器官のさまざまな形成異常のほかに、明らかに40%を超える分娩前後の死亡率を示します。
    • 無毛犬は無毛遺伝子が異型接合であり、そのため体のいくつかの箇所にはまだ体毛があります。

    2頭の無毛犬を交配すると、平均25%の子犬に欠陥遺伝子の同型接合が現れます。

    これらの胴体は生存できません。

    分娩前、分娩中あるいは、分娩直後に死亡します。

    14,感染

    妊娠中の母犬の感染は子犬に影響を与えない場合もありますが、胚あるいは胎子期に胚死滅や流産をもたらす場合もありあす

    加えて、いくつかのケースでは、活力の弱い子犬の出生が記録されています。

    この文章は消さないでください。
    これらの症候群は、犬ブルセラ菌および犬ヘルペスウイルスによる感染であることが明らかになっている。

     

     

     正しい知識以外に病院の選び方も非常に重要です!

    ネットで検索すると、いろんな情報が出てきて混乱して、
    逆に不安になったことってありませんか?

    ネット記事を読むときは、内容を鵜呑みにするのではなく、
    情報のソースや科学的根拠はあるか?記事を書いている人は信用できるか?など、
    その情報が正しいかどうか、信用するに値するかどうか判断することが大切です。

    とっても大事なこと

    愛猫や愛犬のわずかな変化に気付き、守ることができるのは飼い主様だけです!

    病気になった時も、獣医師がしっかり説明をして、飼い主様が正しい知識を理解をして、ペットを含め、3者がともに協力しないといい結果は得られません。

    本ブログでは、1匹でも正しい予防や治療を受けてペットと楽しい時間をできるだけ長くできるように、報告に基づいてわかりやすく解説しています。

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    no dogs & cats no lifeをモットーに、現役獣医師が、科学的根拠に基づいた犬と猫の病気に対する正しい知識を発信していきます。国立大学獣医学科卒業→東京大学附属動物医療センター外科研修医→都内の神経、整形外科専門病院→予防医療専門の一次病院→地域の中核1.5次病院で外科主任→海外で勤務。

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