【獣医師解説】子犬・犬の赤ちゃんの健康診断:体温調節・正常体温

【獣医師解説】子犬・犬の赤ちゃんの体温調節・正常体温

 

この文章は消さないでください。
器官全体の体温調節の中枢は、視床下部に隣接しており、ここに体温調節のための受容体があります。

成犬の場合、この受容体は皮膚と脊髄の受容体に接続しています。

新生子においては神経系の中枢および抹消が、必要とされる成熱に達していないため、
体温を一定に保持するための制御回路はまだ機能していないと考えられます。

 

これもまたおそらく、生後最初の数週間の子犬が限定的に変温性であることの理由です。

子犬はまだ自らの体温を内因的自律的に調節することができず、環境温度、あるいは出生場所の局所的温度に体温が左右されます。

ようやく生後約4週間で子犬は恒温期に入ります。

その後は環境温度が変動しても、温度調節によってバランスを取り、一定の体温を維持できるようになります。

また、子犬においては甲状腺がまだ完全には機能していません。

基礎代謝はT4/T3系によって制御されますが、腸からの炭水化物吸収と筋組織からのグリコーゲン分解も刺激を受けます。

さらに、必要に応じて蓄積脂肪が動員されます。

これらすべての代謝過程は、生後数日のうちは甲状腺ホルモンの量がおそらくは不十分であるため、ある程度までしか許容できません。

これもまた、子犬が変温期を経験することの理由である。

犬の子宮内温度は39℃前後です。

すなわち腹腔内温度(38.6℃)よりもやや高いです。

子犬は母犬の子宮内環境に対応した体温で生まれてきます。

しかし、早くも生後1時間で体温は36℃前後まで急速に低下し、さらに35.5℃まで下がります(生物学的低体温)。

 

犬の新生子においては、さまざまな理由により、温度差を均衡させるための熱産生に限りがある基礎代謝および筋作用に由来する熱産生を最大限に行うことができません。

しかし、子犬は震えを伴わない熱産生によって、温度均衡のためのカロリーを得ることができます。

その際、さまざまな部位に位置する褐色脂肪が、カテコールアミンによる遊離を経て、トリグリセリドと脂肪酸へと分解されます。

褐色脂肪組織の細胞内では多数の空胞内に脂肪が存在します。

さらに褐色脂肪細胞は、比較的多数のミトコンドリアを持ちます。

これは細胞内代謝の活力を示しています。

これに加えて、褐色脂肪組織には多くの血管が通じています。

こういったことから、褐色脂肪からは限られた範囲で、
エネルギー消費過程を維持するためのエネルギーを急速に取り出すことができることがわかります。

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no life no dogs & catsをモットーに、現役獣医師が、科学的根拠に基づいた犬と猫の病気に対する正しい知識を発信していきます。国立大学獣医学科卒業→東京大学附属動物医療センター外科研修医→都内の神経、整形外科専門病院→予防医療専門の一次病院→地域の中核1.5次病院で外科主任→海外で勤務。

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