獣医師解説!犬と猫の消化器疾患(下痢、軟便)にオススメのフード

    犬と猫の軟便や下痢に一番いいフードはどれだろう...?

    自宅で便はゆるいのに、病院ではなんともないと言われた。

    ご飯があっていないかもしれないと言われた。

    飼い主の中には、この様な経験をされたり、愛猫愛犬の悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか?

    ネット上にも様々な情報が溢れていますが、そのほとんどが科学的根拠やエビデンス、論文の裏付けが乏しかったり、情報が古かったりします。

    中には無駄に不安を煽るような内容も多く含まれます。

    ネット記事の内容を鵜呑みにするのではなく、

    情報のソースや科学的根拠はあるか?記事を書いている人は信用できるか?など、

    その情報が正しいかどうか、信用するに値するかどうか判断することが大切です。

    例えば...

    • どのメーカーのものがいいの?
    • 栄養バランスは大丈夫?
    • 無添加?国産がいいの?
    • とりあえずどのフードをあげればいいの?

    これを読んでいるあなたもこんな悩みを持っているのでは?

    結論から言うと、動物病院に置いてあるフードが一番良いです。つまりロイヤルカナンやヒルズです。

    この記事では、犬と猫の下痢、軟便にオススメのペットフードの選び方についてその理由をアカデミックな面からまとめました。

    限りなく網羅的にまとめましたので、犬と猫の下痢、軟便のフードに迷われている飼い主、下痢にお困りの飼い主は是非ご覧ください。

    ✔︎本記事の信憑性
    この記事を書いている私は、大学病院、専門病院、一般病院での勤務経験があり、
    論文発表や学会での表彰経験もあります。

    今は海外で獣医の勉強をしながら、ボーダーコリー2頭と生活をしています。

    臨床獣医師、研究者、犬の飼い主という3つの観点から科学的根拠に基づく正しい情報を発信中!

    記事の信頼性担保につながりますので、じっくりご覧いただけますと幸いですm(_ _)m

    » 参考:管理人の獣医師のプロフィール【出身大学〜現在、受賞歴など】

    ✔︎本記事の内容

    消化器疾患(下痢、軟便)にオススメのフード

    消化器疾患に対する食事管理

    消化器疾患に対する食事管理

    便は水分・食事の残渣・細菌の死骸・腸壁細胞の死骸であり、便の60%は水分でできています。

    (便の比率…水分60%・腸壁細胞の死骸20%・細菌の死骸15%・食物残渣5%)

    下痢とは…

    病名ではなく症状を表す言葉で、糞便中の水分が増加した状態の事です。

    正常な便の水分は約60~70%ですが、下痢は80%以上となります。

    小腸について

    小腸について

    上記の便の内容物に腸壁細胞の死骸とありますが、この腸壁細胞の寿命は5日と言われています。

    小腸は血液からエネルギーを摂取できないため、流れてくる栄養を絨毛と呼ばれる突起で捕まえます。

    この絨毛は腸内に3000万本、微絨毛は300兆本あり小腸の表面積は120畳にもなる。

    腸は小型犬の方が長く、食物繊維を多く摂取すると便がパサパサになることもある。

    小腸のはたらき

    • 栄養素の消化と吸収
    • 水分の吸収

    吸収というのは、食べ物という大きな物質を分解して体内に取り込むことができるように小さな分子にすること。

    (咀嚼により物理的消化をし、腸内の消化酵素によってさらに分解していく。)

    小腸に流れてきた栄養素は腸粘膜に吸収されます。その際に腸管内と腸粘膜で濃度差ができるため、

    浸透圧によって水分も腸粘膜に移動し吸収されます。

    しかし、小腸にトラブルがあり栄養素を吸収できないと腸粘膜に栄養素が吸収されないため濃度は腸管内の

    方が高くなります。結果腸管内の浸透圧が高まり水分も腸管内に移動します。これが下痢の原因の一つです。

    小腸性下痢の特徴

    • 大量の糞便
    • 水分の約80%は小腸に吸収される
    • 体重減少を起こしやすい
    • 排便回数はそれほど多くならない

    食事管理

    消化器サポート(低脂肪)

    →高消化性・低食物繊維・低脂肪・腸内細菌バランス(人にとっておかゆのようなお腹にやさしいフード)

    下痢の他に膵炎・リンパ拡張症・小腸細菌過増殖(SIBO)・脂肪便・胆のう疾患にも対応している。

    大腸のはたらき

    大腸のはたらき

    • ミネラルの吸収
    • 水分の吸収
    • 糞便の貯蔵

    大腸性下痢の特徴

    • 糞便量はあまり変化しない
    • 体重減少を起こすことはまれ
    • 排便回数が多くなる(しぶりも見られる。)
    • 粘膜便がみられることが多い(鮮血が出る場合もある。)

    食事管理

    消化器サポート(高繊維)

    →食物繊維(不溶性・可溶性)・EPA,DHA・腸内細菌バランス

    大腸性の下痢・ストレス関連性結腸炎・便秘

    • 不溶性繊維で食事のかさを増やし腸内の水分を取り込む。また、便量を増加させる。
    • 可溶性繊維で有用細菌の増加を促し、大腸粘膜の栄養源短鎖脂肪酸を産生。

    腸内細菌バランスを保つためにビートパルプ・マンノオリゴ糖・フラクトオリゴ糖を含んでいる。

    ビートパルプ…コレステロールを下げる

    マンノオリゴ糖…感染を防ぎ、悪玉菌が増えないようにする

    フラクトオリゴ糖…悪玉菌が増やさず善玉菌を増やす

    その他の消化器系フード

    消化器サポート(高栄養)

    →高エネルギー・高消化性・腸内細菌バランス

    子犬の下痢・手術回復期(腸の手術など)・膵外分泌不全(EPI)にも対応している。

    体重減少が見られる場合・食事量を少なくしたい場合にも良い。

    アミノペプチドフォーミュラ

    →アミノ酸及びオリゴペプチド・食物アレルゲン排除

    炎症性腸疾患(IBD)・食物アレルギー・リンパプラズマ腸炎食物アレルギー疑いの場合に使用される。低分子プロテインや

    セレクトプロテイン、セレクトスキンケアに移行できる場合もある。

    健康診断

    簡単な検査をこまめに行うことで病気の早期発見につながるケースも…

    ◎聴診→心雑音の有無→心臓病

    ◎尿検査→尿比重(低比重尿)・尿タンパク→LUTD、初期の腎臓病

    ビリルビン→肝疾患

    潜血・尿pH(亜硝酸塩:細菌感染)→LUTD、腎疾患

    尿糖→糖尿病、腎疾患

    消化器疾患(下痢、軟便)のおすすめのフード、食事管理 まとめ

    軟便、下痢には様々な原因に分類されますが、ほとんどが小腸性、大腸性に分かれます。

    軟便、下痢対策に様々なフードが販売されています。

    今回はその特徴をまとめましたので、それぞれにあったフードはそれぞれ微妙にレシピや成分の変更も行われています。

    うちの子にはどのシリーズが良いのかな??と疑問が生じた方もたくさんいるかと思います。

    そこで、様々な商品をご紹介させていただきました。

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    no dogs & cats no lifeをモットーに、現役獣医師が、科学的根拠に基づいた犬と猫の病気に対する正しい知識を発信していきます。国立大学獣医学科卒業→東京大学附属動物医療センター外科研修医→都内の神経、整形外科専門病院→予防医療専門の一次病院→地域の中核1.5次病院で外科主任→海外で勤務。

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