獣医師解説!犬と猫のアレルギー性皮膚炎、アトピーにおすすめのフード

犬と猫のアレルギー性皮膚炎、アトピーに一番いいフードはどれだろう...?

ネット上にも様々な情報が溢れていますが、そのほとんどが科学的根拠やエビデンス、論文の裏付けが乏しかったり、情報が古かったりします。

中には無駄に不安を煽るような内容も多く含まれます。

ネット記事の内容を鵜呑みにするのではなく、

情報のソースや科学的根拠はあるか?記事を書いている人は信用できるか?など、

その情報が正しいかどうか、信用するに値するかどうか判断することが大切です。

例えば...

  • どのメーカーのものがいいの?
  • 栄養バランスは大丈夫?
  • 無添加?国産がいいの?
  • とりあえずどのフードをあげればいいの?

これを読んでいるあなたもこんな悩みを持っているのでは?

結論から言うと、動物病院に置いてあるフードが一番良いです。つまりロイヤルカナンやヒルズです。

この記事では、犬と猫のアレルギー性皮膚炎、アトピーのオススメのペットフードの選び方についてその理由をアカデミックな面からまとめました。

限りなく網羅的にまとめましたので、犬と猫のアレルギー性皮膚炎、アトピーのフードに迷われている飼い主、アレルギー性皮膚炎、アトピーと診断され食事療法を始める飼い主は是非ご覧ください。

✔︎本記事の信憑性
この記事を書いている私は、大学病院、専門病院、一般病院での勤務経験があり、
論文発表や学会での表彰経験もあります。

今は海外で獣医の勉強をしながら、ボーダーコリー2頭と生活をしています。

臨床獣医師、研究者、犬の飼い主という3つの観点から科学的根拠に基づく正しい情報を発信中!

記事の信頼性担保につながりますので、じっくりご覧いただけますと幸いですm(_ _)m

» 参考:管理人の獣医師のプロフィール【出身大学〜現在、受賞歴など】

✔︎本記事の内容

アレルギー性皮膚炎、アトピーのおすすめのフード

皮膚疾患に対する食事管理

皮膚疾患に対する食事管理

皮膚は三週間に一回生まれ変わります。(これをターンオーバーと言います。)

皮膚は体重の約20%を占め、摂取した栄養素の約30%が皮膚に利用されます。

正しい食事をしないと健康な皮膚を作ることはできません!

人にとって栄養バランスのとれた食事でも、動物が食べると栄養バランスが偏ってしまいます。

私たちが良いものと思っていても、動物たちは身体を壊してしまうこともありますので気を付けてあげることが大切です。

!ジェネリック・ペットフード皮膚病!

!ジェネリック・ペットフード皮膚病!

近年、既製品のペットフードではなく手作りフードやペットショップ、病院の自家製フードなどを与えていることにより起こる皮膚病があるそうです。

上記のフードを食べていることで、皮膚病になってしまったという例が報告されてきています。

食べていたフードを調べてみたところ亜鉛と銅が不足していたということが分かったそうです。

この亜鉛と銅はフードを作る際に見逃してしまいがちで、推奨量が不足すると皮膚の角化異常を起こしてしまうことがあるそうです。

アレルギー、免疫とは…?

アレルギー、免疫とは…?

体内に侵入した敵(物質)を排除する仕組み。

悪さをしない物質に対しても間違って過剰に反応し攻撃(排除)することで症状がでる。

例:そばアレルギー、花粉症、ハチに刺され倒れる…など。

犬のアレルギー性皮膚炎疾患はⅠ型・Ⅳ型のどちらかが関与している。

  • Ⅰ型…犬アトピー性皮膚炎
  • Ⅰ型&Ⅳ型…食物アレルギー

アレルギーは食べ物が原因となる食物アレルギーと環境抗原が原因となる(犬)アトピー性皮膚炎がある。

アレルギーを起こすアレルゲンは花粉・ノミ・ダニ・食べ物などのタンパク質で、これらを摂取または接触することにより炎症を起こし発症する。

症状

皮膚症状…皮膚の痒み(局部または全身)、紅斑、丘疹、毛包炎、外耳炎、脱毛、蕁麻疹

消化器症状…下痢(急性及び慢性)、嘔吐

食物アレルギー

好発部位は、目の周囲、外耳、口の周囲、指間、肛門周囲、背中、腋窩(顔に症状が出るのが特徴。)

犬アトピー性皮膚炎アレルギー(環境アレルゲン)

好発部位は、指間、腋窩、内股、腹部、顔面(眼周囲、口周囲、耳)

(柔らかいところに症状がでやすく、腹部は顕著に見られる。)



アレルギーを発症するリスクの少ないタンパク源とは

  1. 今までに摂取したことのない新奇タンパク質
  2. 消化性が良い=小さくなりやすい加水分解タンパク質

例…米、タピオカ、鶏肉、鴨肉、七面鳥、カンガルー、サーモンなど

加工する際に小さくし、タンパク質を見つけにくくすることでリスクを下げる。

ロイヤルカナンの代表的な製品で例を挙げると以下のフードが適用している。

ロイヤルカナン

セレクトプロテイン(新奇タンパク食)

犬:ドライ・ダック&タピオカ
缶:チキン&ライス
猫:ドライ・ダック&ライス
パウチ:チキン&ライス

低分子プロテイン(加水分解タンパク食)

犬・猫共にタンパク源は加水分解大豆&ライスを使用。

低分子プロテイン ライト

タンパク源は低分子プロテインと同じだが、タンパク質を増量、脂肪とリンを制限しカロリーオフで高齢犬にもおすすめ。

低分子プロテイン+ユリナリー S/O

食物アレルギーと尿路疾患の2つに対応している。また、通常のフードより小粒に作られている。

上記のフードはⅠ型アレルギーをターゲットとしている。

しかし、Ⅳ型アレルギーの場合だとタンパク質をさらに分解しないと症状が出てしまう。

それらも考慮して作られている製品で、ほぼ食物アレルギーを起こさないと思われるロイヤルカナンの製品は以下です。

アミノペプチドフォーミュラ

除去食試験、Ⅳ型アレルギー、慢性下痢に使用。低分子プロテインよりタンパク源が細かくフェザーミール、

コーンスターチなどを使用しているので、限りなく100%アレルゲンを排除する。

※除去食試験とは

食物アレルギーあるいは環境性アレルギーかを判断したいときに行う。

・アミノペプチドフォーミュラを与え、これにより症状が改善した場合は食物アレルギーであり食事管理で対応する。

・症状が一部改善した場合は食物アレルギーと犬アレルギー性皮膚炎の混合があると考えられるので、食事管理+薬を服用して対応する。

・症状の改善がみられない場合は犬アトピー性皮膚炎を強く疑い、皮膚を清潔に保ち薬の服用などを考慮する。

食物アレルギーが否定される場合は以下の製品が優れている。

スキンサポート

食物アレルギーではない子に使用。アトピー性皮膚炎、皮膚疾患全般に対応している。

アロエベラやクルクミンが配合されており、抗炎症作用がある。

皮膚に良い食事は、必要な栄養バランスを含み、アレルギーの原因になるものを含まない。

皮膚のバリア機能維持に役立つ成分を含んでいること。

食事管理のポイントとして、効果が出るまで1~2ヶ月ぐらいはかかる。

上記している製品は療法食なので獣医師の指導や指示のもとで管理する必要がある。

基本的には生涯続けていくことが好ましいが、獣医師と相談して管理体制を決めていくことが大切。

Vets Planセレクトスキンケア

食物アレルギーの原因となりにくく、消化性の高いタンパク質(七面鳥)及び炭水化物(ライス)を使用。

→アミノペプチドフォーミュラ、低分子プロテイン、セレクトプロテインの使用後におすすめ

食物アレルギーによる皮膚疾患・消化器疾患、食物不耐症の子にも対応。

スキンケアプラス(成犬・ジュニア)

タンパク源は植物性タンパクのみ、超高消化性タンパクを使用。

消化率が良いため便のにおいと量が減ります。また、食糞しなくなったという例も…。

ヒルズ

ヒルズの代表的な製品で例を挙げると以下のフードが適用している。

ダーム ディフェンス

犬用ダーム ディフェンス は、健やかな皮膚バリアを維持し、かゆみや皮膚トラブルを栄養学的にケアする特別療法食。

かゆみや脱毛などを伴う皮膚疾患は、皮膚のバリア機能が低下し外部刺激に敏感になっている場合に発生することが多くあります。

健康な皮膚を保つためには、皮膚の再生に必要なたんぱく質、必須脂肪酸、そして正常な免疫と皮膚バリアを維持するビタミンEを含む抗酸化成分をバランスよく摂取することが重要です。

プリスクリプション・ダイエット d/d サーモン&ポテト

ヒルズのプリスクリプション・ダイエット 〈犬用〉 d/d ディーディーは、食物アレルギーの原因となりにくい新奇動物性たんぱく質を使用し、高レベルのオメガ‐3脂肪酸を配合した、あなたの愛犬の食物アレルギー&皮膚ケアをサポートする科学的に証明された特別療法食です。

プリスクリプション・ダイエット d/d ダック&ポテト

ヒルズのプリスクリプション・ダイエット 〈犬用〉 d/d ディーディーは、食物アレルギーの原因となりにくい新規動物性たんぱく質を使用し、高レベルのオメガ‐3脂肪酸を配合した、あなたの愛犬の食物アレルギー&皮膚ケアをサポートする科学的に証明された特別療法食です。

食物アレルギーのワンちゃん用のおやつ

〈犬用〉トリーツは、プリスクリプション・ダイエット™ 製品を給与している犬へ与えることができるよう成分を調整したおやつとしての特別療法食です。

皮膚疾患のおすすめのフード、食事管理 まとめ

皮膚疾患には様々な原因に分類されますが、コントロール、管理が難しい病気はアレルギーやアトピー性皮膚炎です。

またこれらは食事、フードに管理が可能なため、アレルギーやアトピー性皮膚疾患対策に様々なフードが販売されています。

今回はその特徴をまとめましたので、それぞれにあったフードはそれぞれ微妙にレシピや成分の変更も行われています。

うちの子にはどのシリーズが良いのかな??と疑問が生じた方もたくさんいるかと思います。

そこで、様々な商品をご紹介させていただきました。

関連記事一覧

  1. 犬のクッシング症候群のシグナルメント
Life with dogs & cats のロゴ

vet1013


no life no dogs & catsをモットーに、いつも犬と猫に癒されています。国立大学獣医学科卒業→東京大学附属動物医療センター外科研修医→都内の神経、整形外科専門病院→予防医療専門の一次病院→地域の中核1.5次病院で外科主任→海外で勤務。
現役獣医師が海外で勉強しながら得た、犬と猫の病気に対する知識とスキルを発信していきます。

このブログについて お問い合せ プライバシーポリシー
PAGE TOP