獣医師解説!犬のアレルギー性皮膚炎のオススメのフード、食事療法、おやつ

本当に良いアレルギー用のフードは結局どれなのだろう...?

犬の飼い主さんの最も多い悩みの1つです。

ネット上にも様々な情報が溢れていて、現在様々なメーカーがペットフードを作っており市場は乱雑としています。

また、病院での説明不足のためにその食事を続けていいか不安に感じてる飼い主さんも多いと思います。

例えば...

  • 結局何を基準に選べばいいの?
  • 病院で勧められたご飯がいいの?
  • グレインフリーのフードにすべきなの?
  • ヒルズやロイヤルカナンはなぜ高いの?

これを読んでいるあなたもこんな悩みを持っているのでは?

悩み

そんな飼い主さんに私から伝えたい事、それはネットのおすすめフードランキングは信じるな!ということです。

なぜなら...

ネットのランキング上位のほとんどフードは獣医師の間で聞いたこともないフードばかりです。

では獣医師はどのフードを勧めるか?

結論から言うと、私を含め多くの獣医師は、ロイヤルカナンかヒルズのフードを勧めます。

なぜこのようなネットの情報との"乖離"が起こるのでしょうか?

そして、なぜ獣医師はロイヤルカナンやヒルズのフードを勧めるのでしょうか?

動物病院に置いてあるフードはロイヤルカナンやヒルズではないでしょうか?

この記事では、獣医師から見た犬アトピー性皮膚炎や食物アレルギー性皮膚炎の犬にオススメの食事、おやつ、フードを紹介します。

限りなく網羅的にまとめましたので、アトピーやアレルギー用の食事、おやつについて詳しく知りたい飼い主、愛犬が犬アトピー性皮膚炎や食物アレルギー性皮膚炎と診断された飼い主は是非ご覧ください。

✔︎本記事の信憑性
この記事を書いている私は、大学病院、専門病院、一般病院での勤務経験があり、
論文発表や学会での表彰経験もあります。

今は海外で獣医の勉強をしながら、ボーダーコリー2頭と生活をしています。

臨床獣医師、研究者、犬の飼い主という3つの観点から科学的根拠に基づく正しい情報を発信中!

記事の信頼性担保につながりますので、じっくりご覧いただけますと幸いですm(_ _)m

» 参考:管理人の獣医師のプロフィール【出身大学〜現在、受賞歴など】

✔︎本記事の内容

犬のアレルギー性皮膚炎のフード、食事療法、おやつ

犬のアレルギー性皮膚炎とは

犬のアレルギー性皮膚炎とは

犬がかゆみを感じる原因として、ノミ、食べ物、カーペット消臭剤、シャンプー、殺虫剤、花粉やカビ、ホコリなどの環境アレルゲンなどが挙げられます。

食物アレルギー性皮膚炎は食物抗原に対するアレルギーによって生じる慢性搔痒性の皮膚炎です。

原因アレルゲンヘの曝露を止めなければ、いくら皮膚炎を抑制する治療をしても効果が得られません。

ネットのフードおすすめランキングは信用できない!

ネットのフードおすすめランキングは信用できない!

なぜネットのフードランキングは信用できないのでしょうか。

それはこれらのランキングの多くが、紹介報酬料の高い順に並んだ「報酬ランキング」といっても過言ではないからです。

例えば、「ドッグフード おすすめ ランキング」で上位表示されるとあるサイトを見てみましょう。

とあるサイトのおすすめドッグフードランキング

モグニャン (新規購入: 3960円)
ピュリナ (新規購入: 3,850円)
カナガン (初回購入: 3960円)
報酬額参考: https://affitize.com/dog-food-recommend-asp/

報酬の高い順が上位を占めています。

そう!まさにおすすめランキングではなく、「売りたいランキング」ですね・・・

一方、多くの獣医師がおすすめするヒルズやロイヤルカナンはほとんどのサイトでランクインしていないです。

理由は簡単です。

ヒルズやロイヤルカナンは報酬額がかなり低いからです。

ヒルズやロイヤルカナンを売って報酬を得ようとすると、Amazonや楽天を経由して広告を貼ることになるので、報酬は購入額の5%です。

例えば2000円の商品を買ってもらったとしても、報酬はたったの100円です。

これでは、誰も本当にいいフードを紹介しません。

全ての成功報酬型広告(アフィリエイト)自体を否定したいわけではありません。

しかし、愛犬の口に入るフードですから、正しい知識で本当に良いものを選んでください。

これでネットでおすすめされているフードが確かな裏付けがなく宣伝されていることがわかったと思います。

ほとんどの情報は全く根拠がない誤った情報なのです。

アレルギーに最適なフードの正しい知識を知ってください。

ペットフードの添加剤

何よりペットフードに含まれる添加物や原材料は、ペットフード安全法により、安全なもの・安全な量のみ含まれるように規定されています。

例えば、ペットフードに含まれる酸化防止剤は、一生摂取し続けても健康に影響を与えない量(ADI)が上限として定められており、これを下回る量のみ含まれるようになっています。

発がん性云々の話は、ADIの数千倍もの量をマウスに投与した際の毒性実験の話で、フードに含まれている量では発がん性を心配する必要はないです。

むしろ酸化したペットフードの方がペットの健康を害し、中毒や下痢を引き起こす可能性があります。

ペットフード安全法によってペットの健康に影響を与えるような原材料は使用できないように規定されています。

本当に良いフードの選び方

では本当に良いフードとは何なのでしょうか?

それは安心・安全で、少しでも長く健康でいられるフードです。

そのようなフードを選ぶためには...

  • 長年の販売実績があるかどうか?
  • 科学的観点から作られたフードかどうか?

以上の2つの観点から、フードを評価すべきです。

詳しく見ていきましょう。

長年の販売実績があるかどうか?

近年の犬猫の長寿化にはペットフードの質の向上や予防が大きいと言われています。

つまり長年の販売実績は、ペットの長寿化に貢献してきた実績でもあるのです。

例えばヒルズやロイヤルカナンは50年以上も前からペートフードの販売を行なっています。

さらにヒルズは世界86カ国、ロイヤルカナンは90カ国での販売実績があります。

長年に渡り世界中の犬猫にペットフードを届けてきた販売実績こそが、そのフードが安心・安全で優れていることを示しているのではないしょうか。

科学的根拠に基づいて作られたフードを選ぶ

フードを選ぶ上で獣医師が一番重要視する点が「科学的根拠に基づいて作られたフード」ということです。

つまり、ちゃんと研究をしていてその成果をフード作りに活かしているかってことです。

例えばヒルズやロイヤルカナンは自社の研究所を持ち、獣医師や研究者などその道のエキスパートと組んで新しい製品開発に取り組んでいます。

ヒルズには獣医師や栄養学者、食品科学者など220人以上が在籍し、ペットがより健康で長生きできるよう、日々、世界各地で新製品の開発や既存製品の改良に取り組んでいます。ヒルズの専門家たちは毎年50以上もの論文や教科書などを執筆し、獣医学において最先端の研究を行う大学で教鞭をとっています。そして、最新の知識や専門的技術をヒルズ製品に注いでいるのです。(ヒルズHPより)

このように科学的な研究成果に基づいて作られたフードを"サイエンスフード"と言います。

なぜサイエンスフードを選ぶべきなのでしょうか?

それは簡潔にいうと、他のフードと比べて理論に基づいた効果が認められるということです。

たとえば、療法食の場合はどうでしょうか。

療法食は、健康な時に与える総合栄養食とは異なり、病気になった時の治療用のフードです。

療法食は病気を治すという目的ゆえ、最新の研究成果が盛り込まれたまさにサイエンスフードの最たる例です。

さらに他の療法食と比べることで、症状の改善や生存期間などをフード間で評価しやすいのです。

例えば ヒルズやロイヤルカナンの療法食は慢性腎臓病の猫ちゃんの寿命を大幅に延ばすことが証明されています。

2005年の研究では、通常のフードを食べていた慢性腎臓病の生存期間の中央値7ヶ月だったのに対して....

ヒルズ: 7ヶ月→16ヶ月
ロイヤルカナン: 7ヶ月→17ヶ月
通常のフードでは半年程度しか生きられないはずが、療法食によって1年近くも長く生きることができるのです。

これも長年の研究結果、実験の賜物です。

最近は、様々なフードが新規参入していますが、長年実績のあるヒルズやロイヤルカナンを超えるだけの研究結果に基づいた安全性には敵いません。

科学的観点からフードを作る、選ぶのは非常に大事です。

また、世界的に採用されている食品衛生管理手法である「HACCP(危害要因分析重要管理点)」も実施しています。

またHACCPとは、本来NASAが安全な宇宙食を作る目的で開発した厳格な安全管理プログラムのことで、日本でも2020年から全ての食品等事業者に対して義務化されます。

HACCPを取り入れているということは、安全管理がしっかりなされているということです。

他の会社のペットフードのサイト見てみてください。

添加物や、グレインフリーなどの商品アピールは謳っていても、販売実績や、製造過程をここまで詳細に記載しているところはないと思います。

正しいフードの切り替え方

フードの種類を変える場合は1週間かけて徐々に慣らしていくようにしてください。

日にち 旧フード量 新フードの量
1-2日目 75% 25%
3-4日目 50% 50%
5-6日目 25% 75%
7日目 0% 100%

フードを変えたばかりは、残してしまったり、好き嫌いがあるかもしれません。

その場合はふりかけやササミの汁、カボチャ、さつまいもを混ぜる、電子レンジで温めることも匂いでご飯を感じる犬にとっては有効です。

ドライフードとウェットフードどっちが良いの?

ドライフードとウェットフード、それぞれに良いところがあります。

ドライフードのメリット

  • 長期の保存ができ、扱いやすい
  • 歯石がつきにくい(と言われている)
  • 扱いやすいのは断然ドライフードです。

保存もききますし、歯石がつきにくいのも良いですよね。

ウェットフードのメリット

  • 水分含有量が多く、食事から水分補給ができる
  • 満腹感が得られやすい
  • 食事から水分を取れることがウェットフードの1番のメリットです。

本当に良いフードのまとめ

フードを選ぶ上で重要なポイントは以下の2つです。

長年の販売実績があるかどうか?
科学的観点から作られたかどうか?

この2つを満たすフードが多くの獣医師が勧めるヒルズやロイヤルカナンのフードなのです。

ネット上にはフードに関連するさまざまな情報が錯綜しています。

中には無駄に不安を煽るような内容も多く含まれます。

ネット記事の内容を鵜呑みにするのではなく、

情報のソースや科学的根拠はあるか?記事を書いている人は信用できるか?など、

その情報が正しいかどうか、信用するに値するかどうか判断することが大切です。

実際に獣医師がオススメするアレルギー用フード

以下は私が実際に病院で診察の際によく出す、オススメするフードです。

ロイヤルカナンで選ぶ

特徴

【オリゴペプチド】食物アレルギーの原因とならないアミノ酸およびオリゴペプチドを使用。

【食物アレルゲン排除】食物アレルゲンを排除するための原材料および製造工程。

【皮膚のバリア機能】健康を維持することで皮膚が本来持つバリア機能を維持。

【抗活性酸素物質カクテル】皮膚の健康を維持するために、複数の抗活性酸素物質カクテル(ビタミンE、ビタミンC、タウリン、ルテイン)を配合。

ヒルズで選ぶ

特徴

食物アレルギーまたは食物不耐症は、皮膚へのダメージや刺激、または被毛や耳、消化器などに不調を招く可能性があります。

犬の食物アレルギーや食物不耐症、または食物有害反応は、食事に含まれる特定の種類のたんぱく質に反応して起こります

適切な食事を与えることが、犬の健康を支えるうえで重要です。
ヒルズのプリスクリプション・ダイエット 〈犬用〉 z/d ゼッドディー ULTRA 小粒は、食物アレルギーの原因となりにくい加水分解たんぱく質と精製された単一の炭水化物源を使用し、あなたの愛犬の食物アレルギー&皮膚ケアをサポートする科学的に証明された特別療法食です。

シチュー缶製品はおいしさは見た目どおり、ペットがとびつく新しい食感で、愛犬の栄養管理が簡単になります。

特徴

ヒルズのプリスクリプション・ダイエット 〈犬用〉 z/d ゼッドディーは、食物アレルギーの原因となりにくい加水分解たんぱく質と精製された単一の炭水化物源を使用し、あなたの愛犬の食物アレルギー&皮膚ケアをサポートする科学的に証明された特別療法食です。

コストを抑えたい方に

特徴

食物アレルギーによる皮膚疾患・消化器疾患の犬の食事管理を目的に開発された療法食です。アミノ酸・えんどう豆・スターチ等を原料としアレルゲンの摂取リスクを低減しています。

特徴

食物アレルギーによる皮膚疾患・消化器疾患の犬の食事管理を目的に開発された療法食です。アミノ酸・ポテト・スターチ等を原料としアレルゲンの摂取リスクを低減しています。

それぞれお試しの1kg用もあります。

食物アレルギーのワンちゃん用のおやつ

〈犬用〉トリーツは、プリスクリプション・ダイエット™ 製品を給与している犬へ与えることができるよう成分を調整したおやつとしての特別療法食です。

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no life no dogs & catsをモットーに、いつも犬と猫に癒されています。国立大学獣医学科卒業→東京大学附属動物医療センター外科研修医→都内の神経、整形外科専門病院→予防医療専門の一次病院→地域の中核1.5次病院で外科主任→海外で勤務。
現役獣医師が海外で勉強しながら得た、犬と猫の病気に対する知識とスキルを発信していきます。

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