愛犬や愛猫の耳掃除をしたい、爪が刺さるので爪切りをしたい!
でも、病院やトリミングでお願いすると
- 犬や猫が病院が苦手...
- 待ち時間が長い...
- 費用が高い...
- 病院にかける費用を安く抑えたい
- 頻繁に爪を切る必要がある...
- 定期的に耳を洗浄してあげたい
- 耳を痒がるので、洗浄を勧められた
- 自宅で切ってあげたい
- 自宅で耳掃除をしたい
という事でこの記事に辿りついたのではないでしょうか?
ネット上にも様々な情報が溢れていますが、そのほとんどが科学的根拠やエビデンス、論文の裏付けが乏しかったり、情報が古かったりします。
中には無駄に不安を煽るような内容も多く含まれます。
ネット記事の内容を鵜呑みにするのではなく、
情報のソースや科学的根拠はあるか?記事を書いている人は信用できるか?など、
その情報が正しいかどうか、信用するに値するかどうか判断することが大切です。
例えば...
- 綿棒って使っていいの?
- 正しい耳洗浄の方法は?
- 適切な耳洗浄、爪切りの頻度、間隔は?
- 爪を切らないと血管が伸びたり、肉球に刺さる?
- 爪切りで出血したらどうしたらいい?
これを読んでいるあなたもこんな悩みを持っているのでは?
結論から言うと、正しい方法で行えば、耳洗浄も爪切りも自宅で、安全に行うことが可能です。
正しくない耳洗浄をすると、逆に外耳炎の原因になったり、犬や猫が嫌がって耳を触らせてくれなくなります。
また爪切りも、巷にある方法だと出血のリスクがあります。
しかし、獣医も人間です。
特殊な操作を必要としない、耳掃除と爪切りはポイントさえ抑えれば誰でもできます。(嫌がる子以外は...)
本記事で正しい耳洗浄、耳掃除と爪切りの方法を学んでください。
この記事を読めば、獣医師が解説する自宅での犬と猫の正しい耳掃除と爪切りの方法がわかります。
限りなく網羅的にまとめましたので、獣医師が解説する自宅での犬と猫の正しい耳掃除と爪切りの方法を知りたい飼い主は、是非ご覧ください。
✔︎本記事の信憑性
この記事を書いている私は、大学病院、専門病院、一般病院での勤務経験があり、
論文発表や学会での表彰経験もあります。
今は海外で獣医の勉強をしながら、ボーダーコリー2頭と生活をしています。
臨床獣医師、研究者、犬の飼い主という3つの観点から科学的根拠に基づく正しい情報を発信中!
記事の信頼性担保につながりますので、じっくりご覧いただけますと幸いですm(_ _)m
» 参考:管理人の獣医師のプロフィール【出身大学〜現在、受賞歴など】
✔︎本記事の内容
診療費を節約!獣医師が解説する自宅での犬と猫の正しい耳掃除と爪切りの方法!
定期的な耳掃除の重要性、外耳炎の予防
皆さんの犬や猫は耳が臭ったり、痒がって後ろ足で耳を掻く経歴があったりしませんか?
特に垂れ耳の子は、上記の症状が起こりやすいです。
元々日本にいる、柴犬や秋田犬など日本古来の種類は耳が短く、ピンと立っていて、毛も短く立っているので
通気性がよく、高湿度・高気温に適応するために進化してきています。
しかし、トイプードルやチワワなど西洋から来た犬種は、乾燥した地域から来ているため、耳の中に毛が生えていたり、垂れ耳であったりで、日本で生活するには耳のトラブルがどうしても起こりやすいです。
なので、外耳炎を繰り返して点耳薬を使い続けていないでしょうか?
また、定期的に病院で薬をもらっていないでしょうか?
外耳炎になってから治療をするよりも、外耳炎にさせないことが重要です。
自宅で定期的に耳掃除をする事で、悪化させずに維持出来るかも知れません。
耳の洗浄を自宅ですることで、耳の病気の発見にもつながりますし、費用も節約できます。
基本、犬のお話になってしまうと思いますが、猫でも耳が汚れやすい子では表面の垢を取るだけでも、だいぶ違います。
外耳炎を引き起こす病気は多いですが、洗浄だけでコントロールできるのは、微生物に関係するものだけです。
この記事の目次
外耳炎に関連する後発因子と原発性因子
後発因子
ブドウ球菌や連鎖球菌は、正常な外耳道においても常在菌として存在し、外耳道ない環境を維持していると言われています。
外耳道内の湿度の上昇やpHの変化によって、これらの常在菌は増殖し、病原性を有するコアグラーゼ陽性菌の発現を招くことになります。
耳道内環境の変化はまた、正常では検出されない菌の侵入と増殖を許し、可能性潰瘍を伴う急性外耳炎を引き起こします。
外耳炎の発生にはこれらの微生物の感染を起こしやすくする好発因子が関与していると考えられています。
外耳道に生えた被毛や、垂れた耳介、解剖学的な特徴は外耳道内湿度の上昇を招き、高温多湿という気候も微生物が増殖しやすい因子の一つと考えられています。
このような外耳道内で起こった炎症は進行するに従って、不可逆的な変化が起こり、最終的には外耳道腔の狭窄を招くことになります。
このような変化は、微生物が増殖しやすい環境を生み出し、外耳炎をさらに進行させる慢性化因子として捉えられています。
このような因子の存在が疑われる場合、治療の目的は微生物の増殖を抑え、今以上の進行を予防することとなるため、日常的なコントロールが必要です。
原発性因子
洗浄で管理できる外耳炎は微生物の増殖を伴いますが、感染がなくても単独で外耳炎を起こす因子があります。
外耳炎の原発性の原因には、寄生虫疾患(耳ヒゼンダニ )異物(自己の被毛)、腫瘍(アポクリン腺種、扁平上皮癌、肥満細胞種、耳垢腺癌)、基礎疾患(アレルギー、角化異常、免疫介在性疾患)がありますので、なかなか治らない場合は上記も疑いましょう。
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動物病院での犬や猫の耳洗浄、耳掃除の費用
動物病院で定期耳掃除となると、一回当たり再診料と合わせて1500円~2000円くらい、大型犬になるともっとかかるかも知れません。
外耳炎になると、週1~2回通って抗生物質も飲むので、予防できるものをせ雨に外耳炎を繰り返すと負担は大きいです。
自宅で出来ることは自宅でやって、もっと節約しましょう。
数ある病気の中で、予防できるものは限られています。
「予防できるはずなのに、何もせずに病気で苦しむ」、
「予防したいと思っているのに通う回数を金銭の問題で減らして病気になる」
こういったことを減らすと、犬や猫とのスキンシップも増え、痒みもなくなるのでどうしても避けることのできない病気に費用を使うことができます。
自宅で、犬と猫の正しい耳掃除ができていますか?
「耳垢を取る」、確かに簡単なように聞こえますが、、正しく耳垢を取ってきれいにする事が出来ますか?
それが耳の外側に見えている耳垢でもです。
正しく出来る方は2割も居ないんじゃないかと思います。
正しくない耳洗浄をすると、逆に外耳炎の原因になったり、犬や猫が嫌がって耳を触らせてくれなくなります。
耳の構造を理解し、それに合った洗浄方法をまとめましたので、下記を読んでみてください。
正しくない耳掃除の方法
耳の皮膚は相当デリケートだと思ってください。
- こすったらダメ!
- 刺激のあるものを使ったらダメ!
- 無駄に湿度を高くしたらダメ!
こすったらダメ
例えば「綿棒」を使用するとわずかであっても皮膚をこすってしまいます。
たくさんのペット用綿棒が出ていますが・・・
耳の皮膚を全くこすらずに、汚れだけを綿棒で取る事の出来る方をのぞいて使うことはお勧めしません。
獣医師であっても、耳洗浄や耳掃除をするときは綿棒を使いません。
どんなに「やわらかい!安全!」と言っていてもダメです。
こすってしまえば、元々弱い耳の皮膚は傷まみれになり、あっと言う間に「外耳炎予備軍」の完成となります。
ペットの耳は人間の耳よりも弱いんです。
耳も折り畳まっているだけで、皮膚と同じです。
皮膚も人間より強そうに見えて弱く、厚さは人の約1/6しかありません。
綿棒以外に、コットンやティッシュも刺激が強いのでダメです。
刺激のあるものを使ったらダメ!
自宅にイヤークリーナーがある場合は、裏、または表の成分表示を見てみてください。
「エチルアルコール」などのアルコール類が入ったり、その他消毒薬っぽいものが入ってないですか?
消毒は、基本的には何の効果もありません。
外耳炎があった場合は、傷をより悪くしてしまいますし、外耳炎が無いのであればそんな成分は必要ありません。
無駄に湿度を高くしたらダメ!
耳の中を無駄に湿らしてしまう作業はダメです。
犬の耳の中の湿度は元々高いです。
犬の耳の湿度はほんの数%上がるだけで細菌繁殖に適した湿度に変わってしまいますので、無駄に湿度を上げてはいけません。
でも、どうしても耳掃除をすると多少は湿度が上がります。
外耳炎が無い場合は、多少の水分が残っていても、垢が取れていれば問題にはなりません。
そもそも、ペットは人間と違って「必殺ブルブル」を身に付けています。
だからこそ液体を入れて掃除が出来るのですが必殺ブルブルによってほとんどの水分が、耳掃除後には吹っ飛びますので、残るのは多少の水分となります。
耳垢が取れていて、多少の水分だけ残る。
液体を入れて耳掃除をする場合は、これを目標にします。
例えば、水道水で耳を洗う、化粧水で正しくない洗い方をした場合、耳垢はこびりついているので、実は耳垢はほとんど取れません。
この作業は「無駄に」湿度を上げているだけになってしまいます。
耳垢が残ってしまい、湿度は上がってしまい、細菌にとって最高の繁殖場所となるかも知れません。
しっかり耳垢の取れる液体を選びましょう。
「アルコールは揮発性があるからベスト?ジメジメしないし、消毒できるし、汚れ取るし・・・」
アルコールは必要な脂も取りすぎてしまい、皮膚を傷つける可能性があるものです。
では、水分が完全に残らず、刺激も弱い条件を満たす方法があれば良いですが、現時点ではそんな方法ありませんので、現段階で一番良いと思われる方法で耳掃除してあげましょう。
ちなみに方法は外耳炎でも共通です。
では、実際に耳掃除の方法を説明します。
獣医が行う方法も他の先生が行う方法も、そして皆さんが行う方法もそんなに違いはありません。
つまり動物病院でやっている事も、ここのページ内容とほぼ同じです。
慣れてくれば動物病院と同等の掃除が可能だってことです。
正しい耳掃除の方法
もちろん、ここで挙げるものが全てではありませんので、同じような効果を持つものであれば代替品でもOKです。
ただ、「思い込みによる代替品」には注意が必要です。
「これ、同じようなものなんじゃないの?」と言う勘違いから、せっかくの作業が無駄に終わってしまう事もあります。
犬と猫の耳の構造
洗浄の前に正しい、犬と猫の耳の構造を理解しましょう。
外耳道の解剖学的特徴は、垂直耳道と水平耳道から鼓膜までを外耳道と言います。
外耳道表面を構成する組織の真皮には、アポクリン腺(耳垢腺)と皮脂腺の2つの分泌腺が存在します。
正常な耳垢はアポクリン腺由来の少量の水溶性耳垢と、皮脂腺由来の脂性耳垢で構成され、外耳道表面を保護する役割を持っています。
正常な外耳道内では、pH(4.6-7.2)、相対湿度(80.4-84.1%)、及び温度(36.7-39.2℃)は、一定に保たれています。
耳の外側の掃除
・イヤークリーナー
・カット綿
耳の外側を「耳介」と言います。
耳垢を取り除く基本は「浮かせてこすらないで取る!」になりますので、決してゴシゴシやってはいけません。
ガビガビの耳垢が、耳介についている場合はイヤークリーナーをカット綿に染み込ませて、しばらく耳垢に当ててふやかしましょう。
ふやければ、耳垢を取るだけです。
一番簡単な耳の中の掃除
・イヤークリーナー
・カット綿
左手で耳の先端を持って、右手で耳の中にイヤークリーナーをクリーナーをたっぷりと、耳の外に溢れてくるギリギリくらいまで中に入れちゃいましょう。
後は勝手に「ブルブル」で汚れを吹っ飛ばしてくれます。
吹っ飛んできて耳介にくっついた耳垢はカット綿でとっちゃいましょう。
口に入らないよう、そして家を汚さないようにお風呂や庭でやるといいです。
もう少し丁寧に耳の中の掃除
・イヤークリーナー
・カット綿
上述と同じように、イヤークリーナーを耳の中に注入しましょう。
その後は、左手の耳から手を離さずに、「ブルブル」は発動させてはいけません。
クリーナーをたっぷりと、耳の外に溢れてくるギリギリくらいまで中に入れたら、次はマッサージです。
外耳の下に、軟骨でコリコリした耳道があります。
その部分を優しく、クチュクチュ音がなるようにマッサージしましょう。
ここをマッサージすると、耳の中の道にある耳垢がだんだんと、じわじわと、浮かび上がって来ます。
上まで浮かび上がってきた耳垢はカット綿でとっちゃいましょう。
そのあと浮いた耳の汚れ、耳垢はブルブルで外に飛び出していきます。
これを数回繰り返せば、自宅で耳掃除完了となります。
ちなみに、動物病院での定期的な耳掃除はこれと変わりません。
自宅でも簡単に出来そうでしょ?
*犬の耳の中に洗浄液が残るのを恐れて、液を少なめになることが多いので、溢れるくらい洗浄液を入れます。
*耳垢は垂直自動から水平耳道にかけてこびりついているので、マッサージは耳根部を中心にします。
脂の多い子の耳掃除
- ビルバック エピオティック
- ノルバサンオチック
- カット綿
次は定期的に耳掃除が一番必要になるであろう、脂の多い子の耳掃除です。
シーズー・コッカー・ダックスなどが多いのではないでしょうか。
そういった脂の多い子だとイヤークリーナーではちょっと物足りないかも知れません。
エピオティックを使って耳掃除をしましょう。
エピオティックはそもそも「耳垢を取り除く為に」作られた「低刺激」の液体です。
もちろん非アルコールです。
脂を包み込んで、きれいに掃除する事が出来ます。
耳掃除の方法自体は上述と同じになります。
病院で主に使用されているのはエピオティック、ノルバサンオチック、オーツイヤークリーナーです。
これら洗浄液の中で、一番使い勝手が良いのが ビルバックのエピオティックです。
この洗浄剤は、ミセル構造洗浄成分が追加されてから、洗浄能力が向上しました。
耳道内にこびりついた頑固な耳垢も、時間をかけて繰り返し洗浄すればほぼ除去できます。
また、アレルギーや聴覚毒性の可能性があるプロピレンぐりコールを使っていないので安心です。
さらにこの洗浄剤に配合されているエチレンジアミン4酢酸(EDTA)は、緑膿菌感染時に、パラクロロメタキシレール(PCMX)は、真菌の感染時に効果的です。
脂漏性の耳垢がある時には、ノルバサンオチック有効です。
ただ、炎症がひどい時などは、アルコールの刺激を犬が不快に感じることがあるので注意が必要です。
これに対してオーツイヤークリーナーは刺激が少なく、普段の耳洗浄液として優れています。
家でもできる爪切りの方法
動物病院での犬や猫の爪切りの費用
爪切りを病院でやると、大体500円~1000円くらいです。
頻度は散歩に多く行く犬とそうでない犬、猫ちゃんにもよりますが、目安は1−3ヶ月に1回は切った方がいいです。
あまりに放置すると、肉球に刺さって出血や痛みを引き起こします。
どんな子なら爪切り出来そうか
中には自宅で爪を切れない子も居ると思います。
- 爪に関わらず、足を触られるのが大嫌いで大暴れする
- 一回血が噴水のごとく噴き出し、それ以来トラウマな子
- 「爪切り怖い!一回血が吹き出した事もあるし、絶対イヤ!」
こんな子の場合は無理しないで病院に行きましょう。
本来は病気の早期発見や、上下関係、スキンシップのために、しつけで直せれば一番ですが...
足を触らせてくれて、まだトラウマの無い子に限り、 自宅で爪切りは可能です。
↓触らせてもらうためには↓
爪は切るべきなのか、伸びているのか、伸びていないのか
アスファルトの上を、比較的長時間散歩する犬などは爪切りしなくても勝手に爪が削れている事が多いです。
本当に切るべきかしっかりと見定めましょう。
正しい犬や猫の爪切りの方法
準備するもの
- 犬用爪切り
- クイックストップなどの止血剤
これからお話するやり方であれば、まず血は出ませんが、我々獣医でも必ず止血剤は用意して爪切りをします。
また、爪切りはよく切れる物を用意しましょう。
適当な作りのメーカーの爪切りを使っていると、切れが悪くて爪を割ってしまったり、痛くしてしまったり、余計な時間がかかったりでそれが原因でトラウマになりかねません。
よくある爪切りの方法
まず、よくある爪切り説明の図を見てみましょう↓
まあよくある「爪切りはここを切って!!」な部分ですが、この図のように切る事は全くお勧めしません。
このような血管ギリギリで爪切りを行うと、出血のリスクも高いですし、切った後歩きづらいです。
こんなに綺麗に血管が見えるとも限りませんし、見えたとしても、このように切らない方が良いと思います。
もちろん、家では切れない子を思い切って病院で切る時は、当分切らなくて良いように、出来る限り切ってちょっと不便ですが頑張ってもらう場合もあります。
では普通に切らせてくれる子の場合はどのように切ると良いのでしょう?
獣医がお勧めする爪切りの方法
まず、普通に立っている所を凝視しましょう
爪は地面にどのくらい着いていますか?
爪が地面に着くか着かないかくらいであれば、切る必要は全くありません。
地面より飛び出している部分だけ切りましょう。
立っている状態で、肉球からラインを引いて余分な部分だけを切り取るようにします。
地面に爪が着くか着かないか・・・くらいがベストです。
元々、爪はひっかけて歩きやすくする役目もありますから、爪切りの回数が増えて大変かも知れませんが、本当に犬の事を考えるのであれば、この長さが良いと思います。
親指の部分については、他の爪の長さを参考にしながら切り過ぎないように調整してあげましょう。
親指の爪は、要は皮膚に突き刺さらなければ良い訳ですから、こまめに切っていれば、切り過ぎるはずが無いと言えるでしょう。
伸びすぎた爪の爪切り
まず上のカット方法であれば、出血を起こす事はありませんが、あまりに伸びすぎた爪ですと、血管や神経まで一緒に伸びてきてしまっている場合があります。
この場合は
- 痛いのを承知で適切な長さまで切ってしまう→止血
- 爪は長めになってしまうが、よりこまめに切りまくる
といった方法をとるしか無くなってしまいます。
また、普通の爪切りで切れないくらい伸びてしまった場合にはニッパータイプの爪切り が便利です。