ワンちゃんのダニ予防はとっても簡単!
でもしていないと取り返しのつかない病気になる事も!
犬の予防を疑問に思ってる飼い主は多いんじゃないでしょうか?
愛犬に必要な予防は?飼い主必見!ワンちゃんに必要な予防4種!
犬との生活で本当に必要な予防とは?獣医師が解説!予防の必要性とそのリスクについてまとめました。犬との生活で推奨される予防4選とその理由について徹底解説。犬を飼い始めようと思っている飼い主も、すでに飼っている飼い主も必見です。
病気を治すためではなく、病気にさせない医療行為のため、非常にメリットが飼い主の目に見えて出てこないのです。
毎年推奨されているものから、毎月の予防まで非常に費用がかかります。
しかし、犬の平均寿命を上昇させたのもこの予防なのです。
犬にとって必要な予防、健康に暮らしていく方法を知りたい飼い主必見です。
限りなく網羅的にまとめましたので、予防について詳しく知りたい、予防を始めたいけど何をしたらいいかわからない、犬を飼い始めた飼い主は是非ご覧ください。
✔︎本記事の信憑性
この記事を書いている私は、大学病院、専門病院、一般病院での勤務経験があり、
論文発表や学会での表彰経験もあります。
記事の信頼性担保につながりますので、じっくりご覧いただけますと幸いですm(_ _)m
» 参考:管理人の獣医師のプロフィール【出身大学〜現在、受賞歴など】
✔︎本記事の内容
愛犬に必要なマダニ予防!徹底解説!
この記事の目次
犬に寄生するダニって?!
ダニは動物や人間の体の表面から血を吸う小さな寄生虫です。
ペットの飼育環境の変化や温暖化の影響で寒い季節でもダニの被害が増えています。
また、マダニは吸血すると5~10mm程度に大きくなり、犬の口や目の周りや耳に寄生していることが多く見受けられます。
一口にダニといっても、その中には吸血をすると目に見える大きさになるマダニのほか、顕微鏡で見なければ見つからないダニが含まれています。
ダニには、アトピーの原因となるチリダニ、疥癬や毛包虫症の原因になるダニや耳ダニなどがいます。
マダニ(動物病院で慣用的に言われるダニ)は、屋外の草や木に潜んでいて、犬や猫が通ると寄生します。
しかし、ほかのダニには屋内のほこりのなかにいるものや、他の動物から移ってくるものがあります。
マダニはほかの動物から直接移ってくることはありません。
マダニが多くいるとされている地域では、散歩中などに草むらに顔を突っ込むことを止めさせた方がよいでしょう。
マダニがたくさん寄生すると、大量に吸血されて貧血になることがあります。
また、マダニは、バベシアなどの犬に重篤な症状を引き起こす病原体を運ぶこともあります。
なお、ダニは昆虫ではなくて、どちらかというとクモに近い生物です。
ポイント!
意外と身近にいるダニ! でも予防はとっても簡単です! しっかり予防して楽しくお散歩しましょう!
どうして必要?犬のダニの予防!
マダニに刺されると、痒みや皮膚炎などの症状を引き起こすだけではなく、様々な寄生虫や猫ひっかき病、犬バベシア病、瓜実条虫といった伝染病を媒介することもあります。
また、人間に伝染する「ライム病」や「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」といった重大な疾患を媒介する危険性もあります。
ペットだけではなく、飼い主様の健康を守るためにもノミダニの予防を推奨します。
貧血や皮膚炎をはじめ、命にかかわる病気にも。
マダニは多くの病原体を媒介します。
そのため、吸血による貧血や皮膚炎だけでなく、命さえおびやかす病気にかかる可能性があります。
また、まれに人間の子供が感染を受けることもあります。
ペットだけではなく、飼い主様の健康を守るためにもダニの予防を推奨します。
ポイント!
意外と知られていない上に、飼い主も誤解しているのが、実は、ダニは1年中活発に活動しています! 秋や冬は、外より暖かい室内の方が活発になる事も!
犬に付くマダニの生活!
幼ダニ→若ダニ→成ダニと成長するマダニ。
成ダニは一回の産卵で、3000~4000個の卵を生む事も!
吸血と唾液の分泌を繰り返して、病気を媒介します。
皮膚が薄く吸血しやすい頭や耳を好んで移動します。
くちばしを刺し、セメント状の物質を出して自分の体を固定します。
吸血と同時に唾液をペットの体内に吐き出しますが、これが病気を媒介する大きな原因となります。
愛犬にダニが!応急処置は?!
皮膚が薄く吸血しやすい頭や耳を好んで移動します。
お出かけから帰ったら、頭や耳、目のふち、お腹、足の指の間、背中、しっぽなどをチェックしましょう。
もしマダニを発見しても、決して無理にとろうとしてはいけません。
皮膚の下に食い込んでいる頭が残ってしまったり、化膿したり、病原体をペットにうつしたりするので、見つけたらすぐ病院へ行きましょう。
ポイント!
吸血開始から48時間以内なら、病気を媒介する危険性が低いので、駆除薬の投与で早い対応を心がけましょう。
マダニから、犬・人に移る病気!
犬バベシア症
バベシア原虫が犬の赤血級を破壊。貧血、発熱、食欲不振。黄疸などがみられ、急性の場合は死に至ることもあります。
獣医師解説!犬のバベシア症〜原因、症状、治療法〜
犬のバベシア症は、ダニを介した感染症の一つで、症状や疫学情報など未だ不明な点は多いです。現在のところ有効な治療法はありません。この記事を読めば、バベシア症の症状、原因、治療の必要性までがわかります。
ライム病
マダニからペットや人にも感染。
人に感染した場合、皮膚症状、神経症状、関節炎などがみられます。
日本紅斑熱
マダニが人にリケッチアという病原体をうつすことで、日本紅斑熱を引き起こすことがあります。発熱、全身の発信などの症状だけでなく、死亡する場合もある大変危険な病気です。
SFTS(重症熱性血小板減少症候群)
2013年に日本でも初めて死亡例が報告された、ウイルスによる感染症。
マダニがウイルスを媒介している可能性があり、注意が呼びかけられています。
致死率も20%と言われ、治療法がなく、毎年100人程が亡くなっています。
獣医師解説!犬の重症熱性血小板減少症候群 (SFTS)〜症状、原因、治療法〜
犬におけるSFTSウイルスの感染および発症は2017年に初めて報告されました。本記事では、人での感染事例や対応法を解説した上で、犬については現在分かっている事を紹介します。ダニ予防薬による予防が可能で、非常に有効です。この記事を読めば、重症熱性血小板減少症候群の症状、原因、治療法からダニ予防の必要性までがわかります。
犬のダニ予防薬の使用間隔は?!
お薬というと毎日飲むイメージがありますよね!
でも、大丈夫です。
多くの予防薬は、一度すると1ヶ月間は効果が持続します。
ノミは13度以上で活動を開始し、地域によっても差がありますが一般的には5月〜10月が最も盛んに活動をします。
しかし、気温が低くなる冬でも室内では活動できてしまいますので、年間を通して対策の必要性があります。
また、マダニについても春から夏にかけてが一番活発な活動時期ですが、種類によっては冬でも活動するものもいます。
ダニは暑い季節、梅雨時や夏場だけの問題ではありません。
確かにそれらの時期はダニが大量発生しますが、そうなってしまってからでは環境中の未成熟なダニ(卵、幼虫、さなぎ)まで含めて完全にクリーンな状態にするには時間がかかってしまいます。
ですから、大量発生時期の前から予防的にダニ駆除剤を使うことが推奨されています。
また、調査によって冬でも犬では10頭に1頭がダニの被害を受けていることが分かりました。
その為、ノミやダニの予防には、1年間通しての対策が望ましいです。
ダニの感染時期(春~秋)は草むらになるべく入らない、散歩して帰宅したらすぐにブラッシングをする等も合わせて行うとよいと思います。
ペットのノミダニ予防はペットのためにも飼い主さんのためにも必要なものです。
ペットのノミダニにより、ペットも人間も強いかゆみやアレルギー反応が起こることがあります。
また、マダニについては重症熱性血小板減少症候群(SFTS)やライム病といった最悪の場合死に至るような病気を媒介します。
愛犬・愛猫を守るため、そして飼い主さん自身の安全のためにもノミダニ駆除は毎月定期的に行いましょう!
予防しても付く?犬のダニ予防薬の効果!
予防をしていても、ダニがワンちゃんについている事があります。
これは、効果がないわけではなく、駆除薬には虫除けスプレーのような効果はないからなのです。
マダニの付着を防ぐことはできませんが、付着しても48時間でマダニは死んでしまいます。死んだマダニは自然に動物から落下します。
死んでも付着したままのマダニもまれにいますが、その場合は指先で軽く引き離すだけで簡単に除去できます。
その効果や作用機序を見ていきましょう!
スポットタイプ
- 首筋に投与すると成分は犬の皮膚表面の脂分を伝わり全身に広がります。
- その後、毛根の横にある皮脂腺に蓄えられ、そこから皮脂とともに徐々に放出されて再び体表や 被毛上に広がるため、その効果が長く続くのです。
チュアブルタイプ
- 中枢神経系の流れをブロックして、チャネルを阻害する結果、ノミの神経刺激が亢進され、過剰な興奮状態となり死に至ります。
- 飲み薬により、体内の薬の濃度を維持します。
- この速効性により、ダニが卵を産む前に駆除できます。
市販品は、予防して頂いてもダニが付きやすく、駆虫効果も薄いです。
動物用医薬品は、数多くの安全性、および有効性データを基に農林水産省の厳しい承認基準をパスしており、ペットショップ等で販売されている動物用医薬部外品とは異なります。
どれがいいの?犬のダニ予防薬の種類!
予防薬の種類は、スポットタイプ、チュアブル(お肉タイプ)があります。
チュアブル(お肉タイプ)は効果が3ヵ月のものもあります。
スポットタイプ
- メリット:飲ませたつもりが実は吐き出していたりという失敗がない事です。
- デメリット:4-5日はシャンプーできない事、つけた部位の毛が固まって動物が嫌がる事がある点です。
チュアブルタイプ
- メリット:いつでもシャンプーができる事、嫌がってスポットをする事が出来ない子にも食事に混ぜればいいだけなので簡単に飲ませられるという点です。
- デメリット:飲ませたつもりが実は吐き出していたという点です。
どれが安いの?犬のダニ予防薬の種類!
ジェネリック品のスポットタイプであれば飲み薬との差は大きくありません。
3ヵ月効果の続くタイプも1ヶ月(1000円前後)に計算し直すと同じくらいの値段になります。
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