【獣医師監修】新型コロナウイルスは犬に感染する?予防方法!

    新型コロナウイルスが流行している中、愛犬との生活で注意することは?

    犬に感染はするの?

    人から犬に感染する?犬から人への感染は?

    散歩はしない方がいい?

    犬との生活の中で、注意することや消毒は必要?

    当記事では、現在のところわかっている新型コロナウイルスの犬への挙動、感染、感染予防方法をまとめました。

    限りなく網羅的にまとめましたので、新型コロナウイルスが犬に与える影響をご心配な飼い主は是非ご覧ください。

    ✔︎本記事の信憑性
    この記事を書いている私は、大学病院、専門病院、一般病院での勤務経験があり、
    論文発表や学会での表彰経験もあります。

    記事の信頼性担保につながりますので、じっくりご覧いただけますと幸いですm(_ _)m

    » 参考:管理人の獣医師のプロフィール【出身大学〜現在、受賞歴など】

    ✔︎本記事の内容

    犬にも新型コロナウイルスに感染する?

    犬にも新型コロナウイルスに感染する?

    ここでは、PCR検査で陽性になった犬の報告を紹介します。

    症例は17歳のポメラニアン犬で、飼い主が新型コロナウイルスの検査で陽性を示しました。

    犬の経口、経鼻、直腸から採材し、血清学的検査、培養検査、RT-PCR検査をしています。

    口腔と鼻腔からのサンプルは、2週間にわたって5回の連続した個別のテストで、Covid-19に対して弱陽性でした。

    PCRの結果は常に陽性でしたが、培養と血清学的検査の両方が陰性でした。

    これは、可能な限り最高の培地が提供された場合でも、ウイルスが増殖できなかったことを示唆しています。

    これらの結果は、犬が他のペットや人に伝染することは決してなく、弱い感染が犬に免疫反応を引き起こしている事を示唆しています。

    また、犬には関連する臨床的兆候はなかったと述べています。

    その後2回連続してPCRの陰性結果が出た後、犬は検疫センターから解放され、回復した飼い主に家に戻りました。

    この時点では、どちらにも新型コロナウイルス感染はありませんでした。

    しかし、犬は3日後に死亡しましたが、報告によると、犬の死が新型コロナウイルスと関連している可能性はほとんどありませんでした。

    次の症例は2歳のジャーマンシェパード犬です。

    こちらも、新型コロナウイルスに陽性反応を示しており、これも新型コロナウイルス感染患者が所有しています。

    次の症例は2歳のジャーマンシェパード犬

    犬の新型コロナウイルス感染の予防

    犬の新型コロナウイルス感染の予防

    犬に感染させない為には、飼い主自身の予防が最も効果的であるとされています。

    恐らくですが、ペットとしての犬も人間同様、新型コロナウイルスに感染した人との接触で感染することが考えられます。

    犬同士の感染も考えられますが、いずれにしろ人ほど発症率、致死率は高くないと思われます。

    ペットにマスクをさせるのは、誤飲や呼吸困難の恐れがあるため行わないでください。

    万が一飼い主がコロナウイルスに感染した場合は、ペットホテルや親族に預けて、できるだけ接触を避けることが望ましいです。

    また、ペットから人への感染は、現時点では報告されておりません。

    現在海外では本当に緊急性がある病気を除いて、例えば去勢や避妊手術、ワクチンは延期を求めています。

    今去勢、避妊手術、ワクチンは本当に必要ですか?

    飼い主がステイホームをして感染を予防することが、一番大事な愛犬を新型コロナウイルス感染から守る方法です。

    もし飼い主が感染すると、上記の理由で、医学的に問題はなくても、精神的な問題から預かってくれる所は少ないでしょう。

    そうなってしまうと、政府から隔離を求められ従わざるをえないものの、ペットまで対応してくれるところはありません。

    勿論、緊急的な治療を必要とする病気もありますが、飼い主自身が、愛犬を守るためにするべきこと、出来る事を今一度考えられてもいいかもしれません。

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    no dogs & cats no lifeをモットーに、現役獣医師が、科学的根拠に基づいた犬と猫の病気に対する正しい知識を発信していきます。国立大学獣医学科卒業→東京大学附属動物医療センター外科研修医→都内の神経、整形外科専門病院→予防医療専門の一次病院→地域の中核1.5次病院で外科主任→海外で勤務。

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