犬における新型コロナウイルスの検出について獣医師が解説①

    新型コロナウイルスが流行している中、愛犬との生活で注意することは?

    犬に感染はするの?

    人から犬に感染する?犬から人への感染は?

    散歩はしない方がいい?

    犬との生活の中で、注意することや消毒は必要?

    当記事では、現在のところわかっている新型コロナウイルに感染した犬の症状、病態、対処法に至るまでをまとめました。

    限りなく網羅的にまとめましたので、新型コロナウイルスが犬に与える影響をご心配な飼い主は是非ご覧ください。

    ✔︎本記事の信憑性
    この記事を書いている私は、大学病院、専門病院、一般病院での勤務経験があり、
    論文発表や学会での表彰経験もあります。

    記事の信頼性担保につながりますので、じっくりご覧いただけますと幸いですm(_ _)m

    » 参考:管理人の獣医師のプロフィール【出身大学〜現在、受賞歴など】

    ✔︎本記事の内容

    犬における新型コロナウイルスの検出について獣医師が解説

    犬における新型コロナウイルスの検出について獣医師が解説

    農業水産保全省(AFCD)により、ペットの犬が新型コロナウイルス(COVID-19)ウイルスに弱い陽性であると報告されました。

    AFCDは新型コロナウイルスに感染した人の飼い犬から、経口、経鼻、直腸サンプルを採取しました。

    鼻と口腔のサンプルは、新型コロナウイルスに弱い陽性でしたが、犬には関連する症状は認められませんでした。

    現在、AFCDは、ペットが新型コロナウイルスに感染したり、人への感染源になる可能性があるということは宣言していません。

    しかし、飼い主が感染しないためのマスク、手洗い、うがいは必要です。

    散歩から帰宅すると、犬を触る前に手洗い、うがいをしてください。

    犬の体や四肢を濡れたタオルで拭いてください。

    犬の食事の前後、散歩の前後には手を洗ってください。

    ペットの食器やベッドも清潔にし、衛生的な環境を心がけてください。

    新型コロナウイルスは、感染した人間が去った後も、空気中に3時間、段ボール表面には24時間、プラスチックやステンレスには2-3日残存していると報告されています。

    しかしこれらは犬がいない環境であり、上記の通りウイルスが犬の鼻や気道で生存することが分かっています。

    感染した飼い主と濃厚接触することで感染すると考えられますが、どのくらいの感染率かなどは分かっておりません。

    また、犬より猫の方が感染しやすいとされていますが、ほとんど無症状であり、死亡した例は報告されていません。

    犬の鼻から、新型コロナウイルスが人に感染した例も報告されていません。

    これは上記でも説明した通りです。

    しかし、犬の鼻、気道にウイルスが、一定時間生存している以上、顔を舐められたりなどの濃厚接触をすると人への感染も考えられるということです。

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    no dogs & cats no lifeをモットーに、現役獣医師が、科学的根拠に基づいた犬と猫の病気に対する正しい知識を発信していきます。国立大学獣医学科卒業→東京大学附属動物医療センター外科研修医→都内の神経、整形外科専門病院→予防医療専門の一次病院→地域の中核1.5次病院で外科主任→海外で勤務。

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