犬、猫の獣医解剖学の勉強に最適なオススメの4冊の本、教科書【整形外科専門獣医師が徹底解説】

獣医解剖学の勉強は、無味乾燥で退屈ではありませんか?

私も、学生の時に授業を受けていましたが、三次元的に構造が掴みづらく、学習にとても苦労しました。

解剖学は臨床をやる上で、検査、診断、治療・手術に至るまで、全ての過程で使う、切っても切り離せない技術なのです。

解剖学を完全に把握する事で、どんな病気にも対応できると言っても過言ではありません。

と偉そうな事は言うものの、私も学生の時は単位を取るための勉強しかしておらず、

実際臨床の場に立ってその重要性を再認識し、再度猛勉強して頭に叩き込みました。

解剖学が苦手な人は非常に多いため、得意にすることで圧倒的に優位に立ちます!

当記事では、整形外科専門医として勤務している私が、解剖の勉強に使った本の中で最もためになった最適な解剖教科書4冊をまとめました。

これを読んで理解すれば、誰でも解剖に強くなります!

限りなく網羅的にまとめましたので、解剖学が不得意な方、獣医師としてステップアップしたい方は是非ご覧ください。

✔︎本記事の信憑性
この記事を書いている私は、大学病院、専門病院、一般病院での勤務経験があり、
論文発表や学会での表彰経験もあります。

記事の信頼性担保につながりますので、じっくりご覧いただけますと幸いですm(_ _)m

» 参考:管理人の獣医師のプロフィール【出身大学〜現在、受賞歴など】

✔︎本記事の内容

犬・猫の解剖学の勉強に最適なオススメの4冊の本、教科書

犬・猫の解剖学の勉強に最適なオススメの4冊の本、教科書

まずは、私がメインで勉強した、また今も使う最適な教科書がこちらの4冊です。

理由は以下で説明します。

Evans and de Lahunta犬の解剖
Evans and de Lahunta犬の解剖

  • 作者:アレキサンダー・ドラウンタ,ハワード・エドワード・エヴァンス
  • 発売日:2012/12/01
  • メディア:単行本

小動物の整形外科・骨折治療ハンドブック―Brinker,Piermattei,Floの整形
小動物の整形外科・骨折治療ハンドブック―Brinker,Piermattei,Floの整形

  • 作者:ドナルド・L.ピエマッティ,グレッチェン・L.フロー
  • 発売日:2010/08/01
  • メディア:単行本

Color Atlas of Surgical Approaches to the Bones and Joints of the Dog and Cat. Thoracic and Pelvic Limbs
Color Atlas of Surgical Approaches to the Bones and Joints of the Dog and Cat. Thoracic and Pelvic Limbs

  • メディア:ハードカバー

ベテリナリー・アナトミー―犬と猫の解剖カラーアトラス
ベテリナリー・アナトミー―犬と猫の解剖カラーアトラス

  • 作者:スタンリ・H.ドーン,ピーター・チャールズ・グッディ
  • 発売日:2010/05/01
  • メディア:単行本

犬・猫における解剖学の勉強の重要性

犬・猫における解剖学の勉強の重要性

解剖学は、触診・整形外科学的検査と言った基本的な所から重要です。

触診は、なんとなく触るのと、各体の構造、筋肉ー骨ー関節を意識して触ることで精度が圧倒的に異なってきます。

解剖が解らずに、体の体表から触れるリンパ節が分かりますか?

飼い主にここが腫れているんですと言われて触っても、どこが腫れているか解らないですよね。

超音波やレントゲン検査も同じです。

何か異常があった時にそれがどこの異常を見つけるかは、解剖の知識に依存しています。

手術をするなら尚更です。

しかし、手術や検査技術は、花があるものの、解剖学はつまらないと思う方は多いんでは無いでしょうか。

私もその一人でした。

技術に目が走ってしまい、最も基本的な事が抜けていた時期がありました。

苦手な人が多いからこそ、得意にすることで自分の強みとしましょう!!

苦手や解らないは、「知らない」もしくは「知っている情報量が少ない」からなのです。

どんな分野でも、一旦知れば面白くなります。

更に、いったん習得すれば財産となり、どこに行っても役立つ技術となります!

ここで記載した、最適な4冊で勉強することで誰でも効率よく解剖学を習得できます。

諦めずに勉強してステップアップしましょう!

犬・猫の解剖学の勉強に最適なオススメの4冊の本、教科書の理由

犬の解剖

Evans and de Lahunta犬の解剖
Evans and de Lahunta犬の解剖

  • 作者:アレキサンダー・ドラウンタ,ハワード・エドワード・エヴァンス
  • 発売日:2012/12/01
  • メディア:単行本

犬の解剖のイラスト集、説明多め

個人的なオススメポイント

  • 四肢の解剖を覚えるのに最適
    特に筋肉の付着部位、終始部位、靭帯、腱、筋肉の上下関係が得意

期待できない点

  • 筋肉の論理的な構造は理解できるが、イラストのため、実際の手術の時のイメージが難しい
  • 血管、神経がイラストのため分かりにくい
  • 絵と実際の説明のページが離れすぎている
  • 内臓の解剖に関しては分かりにくい

小動物の整形外科・骨折治療ハンドブック

小動物の整形外科・骨折治療ハンドブック―Brinker,Piermattei,Floの整形
小動物の整形外科・骨折治療ハンドブック―Brinker,Piermattei,Floの整形

  • 作者:ドナルド・L.ピエマッティ,グレッチェン・L.フロー
  • 発売日:2010/08/01
  • メディア:単行本

整形外科のバイブル

個人的なオススメポイント

  • 四肢の触診方法を覚えるのに最適
  • 解剖の仕組みの理解→治療が論理的に理解できる
  • 「こういう解剖構造だからこのように治療する」など

期待できない点

  • 絵がイラスト、写真が白黒の為、他で補う必要がある
  • 内臓の話はなし

Color Atlas of Surgical Approaches to the Bones and Joints of the Dog and Cat. Thoracic and Pelvic Limbs (英語) ハードカバー

Color Atlas of Surgical Approaches to the Bones and Joints of the Dog and Cat. Thoracic and Pelvic Limbs
Color Atlas of Surgical Approaches to the Bones and Joints of the Dog and Cat. Thoracic and Pelvic Limbs

  • メディア:ハードカバー

犬と猫の四肢のよくある手術におけるアプローチ法に並行した形での解剖写真集

個人的なオススメポイント

  • この中で一番オススメの最適本
  • 実際の術式に沿った切開部位だけで、手術の進行と共に、出会う筋肉や神経血管が生の写真で記載されている
  • 全て英語だが、ホルマリンなどで変色した状態ではなく、実際の手術した時のような筋肉や血管の色のまま説明がなされている
  • 上記の本で、筋肉の付着部位、終始部位、靭帯、腱、筋肉の上下関係を覚えた後、
  • 手術部位だけの視野になった時の理解に最適
  • (実際の手術では、1.の教科書の様に解剖では無いので、手術範囲は狭い。
  • その為、全体的な解剖だけを捉えていても、難しい。)

期待できない点

  • 全て英語
  • (解剖は万国共通の為、google翻訳などで全く問題ない)
  • 内臓、四肢の説明は無い

ベテリナリー・アナトミー 犬と猫の解剖カラーアトラス

ベテリナリー・アナトミー―犬と猫の解剖カラーアトラス   
ベテリナリー・アナトミー―犬と猫の解剖カラーアトラス

  • 作者:スタンリ・H.ドーン,ピーター・チャールズ・グッディ
  • 発売日:2010/05/01
  • メディア:単行本

犬と猫の体全体的な解剖のイラスト写真集

個人的なオススメポイント

  • 内臓の3D構造が分かり易く、腹部の解剖に最適

期待できない点

  • 四肢の解剖には弱い
  • ホルマリンのため、筋肉や内臓の色が異なり、実際の手術と同じ写真の状態とは言えない

まとめ

今いる全ての専門医や、教授、獣医師は初めは知識はゼロで皆さんと同じだったはずです。

今の方が、勉強環境といった意味では皆さんの方が、恵まれています。

海外の教科書もクリック一つで購入もできますし、海外の授業だって日本にいながら受けることができます。

場所を選ばず、最先端の治療を勉強することができます。

そのためにはまず、基本である解剖をしっかり頭に絵で叩き込みましょう。

文章だけだと退屈ですし、絵で実際にわかってないと、文章で記憶しても意味はないです。

上記の4つはパラパラ見るだけでも非常に勉強になる本ばかりです。

今こそ解剖学をマスターして他の人と差をつけましょう!

いったん身に付けば今後一生使え、どんな分野でも力隣あなたを助けてくれるになるのが解剖学です!

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no life no dogs & catsをモットーに、いつも犬と猫に癒されています。国立大学獣医学科卒業→東京大学附属動物医療センター外科研修医→都内の神経、整形外科専門病院→予防医療専門の一次病院→地域の中核1.5次病院で外科主任→海外で勤務。
現役獣医師が海外で勉強しながら得た、犬と猫の病気に対する知識とスキルを発信していきます。

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