
去勢手術を病院でしてもらったけど傷が腫れてる

去勢手術の失敗かなと不安、、、

本記事では、犬の去勢手術で失敗が起きた場合についてお話しします。
- 様子、経過を見てくださいと言われたけど心配...
- 検査してくれなかった...
- 病院ではよくわからなかった...
- 病院では質問しづらかった...
- 混乱してうまく理解できなかった...
- もっと詳しく知りたい!
- 家ではどういったことに気をつけたらいいの?
- 治療しているけど治らない
- 予防できるの?
- 麻酔をかけなくて治療できるの?
- 高齢だから治療ができないと言われた
もしくは、病院に連れて行けなくてネットで調べていた という事でこの記事に辿りついたのではないでしょうか?
ネット上にも様々な情報が溢れていますが、そのほとんどが科学的根拠やエビデンス、論文の裏付けが乏しかったり、情報が古かったりします。
中には無駄に不安を煽るような内容も多く含まれます。
ネット記事の内容を鵜呑みにするのではなく、 情報のソースや科学的根拠はあるか?記事を書いている人は信用できるか?など、 その情報が正しいかどうか、信用するに値するかどうか判断することが大切です。
例えば...
- 人に移るの?
- 治る病気なの?
- 危ない状態なのか?
- 治療してしっかり治る?
これを読んでいるあなたもこんな悩みを持っているのでは?
ほとんどの動物病院や、病院のホームページでは去勢手術の必要性やメリットは書いてあっても、手術に失敗した時のことは書いていません。
そして失敗した時は、獣医師側もできるだけそれを隠したり、失敗したとは口には言えないものです。
飼い主様は、手術後の経過が普通なのか、長引いているのかの判断がつきませんので、こんなものなのか、と誤解することもあります。
もちろん成功することが一番ですが、100%成功する手術は去勢手術であってもない!、ということを獣医師側も飼い主側も知った上で手術をするということになります。
だからこそ、獣医師側から、手術前に検査や、合併症について説明がない場合は注意が必要です。
飼い主様側も、去勢手術だから失敗はしないだろうとか、獣医師からも詳しい説明はない、このような場合は注意が必要です!
結論から言うと、去勢手術でも失敗することはあります!
重要なのはその時に獣医師側から正直に申し出があり、次の対策を立ててくれることです。
この記事は、もしかして自分のペットの去勢手術は失敗している?犬の去勢手術で失敗が起きた場合が気になる飼い主向けです。

この記事を読めば、自分のペットの去勢手術は失敗している?犬の去勢手術で失敗が起きた場合がわかります。
限りなく網羅的にまとめましたので、自分のペットの去勢手術は失敗している?犬の去勢手術で失敗が起きた場合について詳しく知りたい飼い主は、是非ご覧ください。
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✔︎本記事の信憑性
この記事を書いている私は、大学病院、専門病院、一般病院での勤務経験があり、 論文発表や学会での表彰経験もあります。
今は海外で獣医の勉強をしながら、ボーダーコリー2頭と生活をしています。
臨床獣医師、研究者、犬の飼い主という3つの観点から科学的根拠に基づく正しい情報を発信中!
記事の信頼性担保につながりますので、じっくりご覧いただけますと幸いですm(_ _)m
» 参考:管理人の獣医師のプロフィール【出身大学〜現在、受賞歴など】や詳しい実績はこちら!
✔︎本記事の内容
犬の去勢手術で失敗が起きた場合:考えられる原因と対応策
犬の去勢手術は、一般的に安全性が高いとされる外科手術の一つですが、稀に合併症や問題が発生することがあります。ペットオーナーとして、手術後にどのようなことが起きる可能性があるのかを理解し、適切に対応することが重要です。本記事では、去勢手術が失敗したときに考えられる原因や対応方法について詳しく解説します。
この記事の目次
1. 去勢手術の目的と成功率
去勢手術の目的は、繁殖を防ぐこと、またはホルモン関連の問題(マーキングや攻撃性など)の改善です。この手術は非常に一般的で、成功率も高いとされています。しかし、どんなに技術が進んでいても、以下のような要因で失敗や合併症が生じる場合があります。
主な手術の目的
- 繁殖の防止:繁殖能力を取り除き、不要な妊娠を避ける。
- 行動の改善:マーキング、攻撃性、過剰な性衝動の抑制。
- 健康リスクの低減:精巣腫瘍や前立腺疾患のリスク軽減。
成功率の高さ
通常、去勢手術の成功率は非常に高く、重大な問題が起きるケースは稀です。しかし、少数のケースでは以下のような問題が報告されています。
2. 失敗の原因
① 手術中のトラブル
- 出血: 血管の処理が不十分だった場合、大量出血を引き起こす可能性があります。特に血管が多い犬種や体格の大きな犬では、適切な血管の結紮が求められます。
- 器具の不備: 手術器具の滅菌が不十分だと、感染症のリスクが高まります。また、古い器具や不適切な使用方法も原因となります。
- 麻酔のトラブル: 麻酔は手術の成功を左右する重要な要素です。不適切な麻酔量や犬の個体差を考慮しない麻酔管理は、手術中の危険や術後の合併症につながる可能性があります。
② 術後の合併症
- 感染症: 術後の傷口が感染した場合、炎症や腫れ、発熱が見られることがあります。特に衛生管理が不十分な場合に発生しやすいです。
- 内出血: 術後に血管の処理が不完全だった場合、体内で血液が漏れ出すことで腫れや痛みを引き起こします。
- ヘルニア: 手術部位の縫合が不十分だと、腹腔内の臓器が飛び出すヘルニアが発生することがあります。
- 縫合不全: 傷口がきちんと閉じておらず、再縫合が必要になる場合があります。
③ 獣医の経験不足
若手の獣医師や、去勢手術の経験が少ない獣医師が手術を行う場合、技術的な問題が発生するリスクが高まります。飼い主として、信頼性の高い病院や獣医師を選ぶことが重要です。
④ 個体差
犬種や年齢、健康状態によって、手術のリスクは異なります。特に以下の場合は注意が必要です:
- 高齢犬:麻酔や手術自体が体に負担をかける。
- 持病を持つ犬:心臓疾患や肝臓疾患がある場合、手術がリスクを伴う可能性が高い。
- 犬種特性:短頭種(ブルドッグなど)は麻酔リスクが高く、手術中の管理がより慎重を要します。
⑤ 手術後のケア不足
術後の適切なケアが行われない場合、傷口の感染やその他の合併症のリスクが高まります。飼い主の管理不足や過剰な運動、傷口を舐める行動などが原因となることがあります。
3. 手術後に見られる問題のサイン
手術後に以下の症状が見られる場合、直ちに獣医師に相談する必要があります:
- 傷口からの出血:手術直後に傷口からの出血が止まらない場合、緊急対応が必要です。
- 傷口の腫れや膿:赤く腫れている、または膿が出ている場合は感染症の可能性があります。
- 元気がない:普段より元気がなく、食欲不振や異常な眠気が続く場合。
- 高熱:体温が39.5℃を超える場合、体内で炎症が進行している可能性があります。
- 痛み:異常に痛がる、または触られるのを嫌がる場合は内出血や感染症の可能性があります。
- 排尿や排便の異常:血尿や排便時の苦痛が見られる場合も要注意です。
4. 問題が起きた場合の対応策
① すぐに獣医師に相談する
問題が発生した場合、手術を受けた動物病院に速やかに連絡し、犬の状態を詳しく伝えましょう。適切な対応を受けることで、早期回復が期待できます。
② セカンドオピニオンを検討する
現在の病院の対応に不安を感じた場合、または問題が解決しない場合は、別の動物病院で診断を受けることを検討しましょう。特に専門的な設備を持つ病院であれば、さらなる検査や治療が可能です。
③ 犬のケアを徹底する
術後のケアは回復を左右する重要なポイントです:
- 衛生管理:傷口を清潔に保ち、犬が舐めないようエリザベスカラーを使用する。
- 安静:手術後しばらくは激しい運動を避け、安静を保つ。
- 食事管理:消化の良い食事を与え、体力の回復をサポートする。
- 定期的な観察:傷口や犬の様子を日々観察し、異常があればすぐに対応する。
④ 必要に応じて専門医に紹介してもらう
高度な医療設備や専門的な知識が必要な場合、獣医師に専門医への紹介を依頼しましょう。これにより、問題の解決に向けた適切な治療が可能になります。
5. 予防策としてできること
- 信頼できる動物病院を選ぶ:口コミや実績を確認し、設備や経験豊富な獣医師がいる病院を選びましょう。
- 事前検査を受ける:麻酔や手術のリスクを最小限に抑えるために、事前に健康診断を受ける。
- 術後のケアを徹底する:獣医師の指示に従い、傷口の管理や食事、運動制限を適切に行う。
- フォローアップを怠らない:予定された再診には必ず行き、術後の回復状況を確認してもらいましょう。
6. 飼い主の心理的なサポート
手術に伴う失敗や問題が生じた場合、飼い主も大きなストレスを感じることがあります。以下の方法で心理的負担を軽減しましょう:
- 獣医師とのコミュニケーションを深める:不安や疑問を共有することで、安心感を得られる場合があります。
- 同じ経験を持つ飼い主と交流する:他の飼い主と話すことで、励ましや共感を得られることがあります。
- 専門家の意見を参考にする:正確な情報を収集し、冷静に状況を判断しましょう。
まとめ
犬の去勢手術は安全性が高いとはいえ、失敗や問題が起きる可能性はゼロではありません。万が一問題が発生した場合、冷静に対処し、適切な治療を受けることで犬の健康回復を目指しましょう。
手術前に十分な情報を集め、信頼できる獣医師と相談して計画的に進めることが重要です。あなたの大切なパートナーが健康で幸せな生活を送れるよう、最善の選択をしてあげてください。また、問題が解決した後も定期的に健康チェックを行い、将来的なリスクを最小限に抑える努力を続けましょう。
正しい知識以外に病院の選び方も非常に重要です!

ネットで検索すると、いろんな情報が出てきて混乱して、
逆に不安になったことってありませんか?

ネット記事を読むときは、内容を鵜呑みにするのではなく、
情報のソースや科学的根拠はあるか?記事を書いている人は信用できるか?など、
その情報が正しいかどうか、信用するに値するかどうか判断することが大切です。
とっても大事なこと
愛猫や愛犬のわずかな変化に気付き、守ることができるのは飼い主様だけです!
病気になった時も、獣医師がしっかり説明をして、飼い主様が正しい知識を理解をして、ペットを含め、3者がともに協力しないといい結果は得られません。

本ブログでは、1匹でも正しい予防や治療を受けてペットと楽しい時間をできるだけ長くできるように、報告に基づいてわかりやすく解説しています。

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