イソジンが新型コロナウイルスに効果がある?獣医師視点で解説!

新型コロナウイルスが流行している中、愛犬との生活で注意することは?

犬や飼い主の消毒は水や石鹸でいいの?

イソジンの方がいいの?

当記事では、手術や傷に獣医師がよく使う消毒液の、種類と薬効成分、効果についてまとめました。

限りなく網羅的にまとめましたので、新型コロナウイルスに対する消毒液についてご不安な飼い主は是非ご覧ください。

✔︎本記事の信憑性
この記事を書いている私は、大学病院、専門病院、一般病院での勤務経験があり、
論文発表や学会での表彰経験もあります。

記事の信頼性担保につながりますので、じっくりご覧いただけますと幸いですm(_ _)m

» 参考:管理人の獣医師のプロフィール【出身大学〜現在、受賞歴など】

✔︎本記事の内容

イソジンが新型コロナウイルスに効果がある?獣医師視点で解説!

主な消毒液一覧

新型コロナウイルスはエンベロープありのウイルスに分類されます。

主な消毒液一覧

ヨウ素製剤の効果

創傷の初期治療時に使用されるのが消毒薬ですが、一般的には局所感染に対する効果はそれのみでは期待できないとされています。

それだけではなく、消毒薬は組織障害性を有しますので、創傷治癒過程の妨げとなり、治癒を遅らせることが報告されています。

また、創面を水道水で洗浄した場合と消毒薬を用いた場合で創傷感染に差がないという報告もある。

そのため、創面の消毒は滅菌生理食塩水、水道水を用いて行うのがいいとされています。

一方、周囲の皮膚は消毒薬を用いて洗浄します。

この洗浄は1回で不十分であるため、何回か繰り返します。

ヨウ素製剤:ヨードチンキ、ポピドンヨード、ヨードホルム

ヨウ素製剤の効果

主要分子のヨード化と酸化により殺菌効果があります。

消毒薬は皮膚の消毒においては、表在細菌のほとんどと、深層に常在する微生物の20%を死滅させることができます。

アルコールによる消毒は、クロルヘキシジンやポピドンヨードとの併用で効果が増強すると報告されています。

イソジン (ポビドンヨード) の殺菌作用は, イソジン水溶液から遊離するヨウ素が持つ酸化作用によるものです。

遊離ヨウ素濃度が高いほど殺菌力が高まるため、皮膚に塗布後、イソジンの殺菌力が最も高くなるまで作用時間をおく必要があります。

資料によって若干差異はあるものの、作用時間は30秒-60秒、1-2分などと記載されています。

アルコールと比較して乾燥に時間がかかりますが、十分な時間作用させないと消毒効果が期待されません。

塗布から乾燥までを目安とすると、1~2分間の作用時間が得られることから、「乾燥まで待つ」=「イソジンを十分作用させる」と説明されています。

また、イソジンは有機物によって殺菌力が大きく低下するため、事前にアルコール消毒によって皮膚の脂やタンパク汚れを取り除いておくことが重要です。

より明確な結果を得るために正しく皮膚の消毒を行うことが大変重要です。

イソジンを消毒に使用するときに注意すべき点

  • 濃度
    濃度が高いと効果は高いが、有害作用に注意
  • 時間
    十分な作用時間が必要
  • 温度
    一般的に温度が低いと、効果が低下する
  • 有機物の有無
    (汚れ)有機物が存在すると、効果は低い

新型コロナウイルスに効果がある消毒?今でできること!

まず、飼い主が感染しないためのマスク、手洗い、うがいです。

そして上記の理由からイソジン消毒のうがいはウイルスに効果的ではありますが、有機物があると極端に効果が落ちます。

つまり、水道水でうがいをしてからの方が効果がありますし、水道水だけでも十分な効果があります。

それはインフルエンザのウイルスでも同様です。

また、散歩後に注意していただくことはありますが、現在推奨されている様な基本的なことで大丈夫です。

散歩から帰宅すると、犬を触る前に手洗い、うがいをしてください。

犬の体や四肢を水道水で濡れたタオルで拭いてください。

以上で十分な効果があります。

イソジンまとめ!

  • 手洗いに使う場合:有機物で効果が弱まるため、水で汚れを落としてから
  • アルコールとの併用で効果が増強
  • 作用時間は30秒-60秒、1-2分、乾燥するまで使用すること
  • うがいの場合:水だけでも十分に効果がある
  • うがいの目的:喉での長期間のウイルス生存、付着を防ぐことで感染予防
  • ウイルスの定着や感染を防ぐには、水うがいでも殺菌は可能
  • イソジンうがいにより滅菌に近づくことは可能
  • 滅菌でなく殺菌でも予防は充分

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no life no dogs & catsをモットーに、いつも犬と猫に癒されています。国立大学獣医学科卒業→東京大学附属動物医療センター外科研修医→都内の神経、整形外科専門病院→予防医療専門の一次病院→地域の中核1.5次病院で外科主任→海外で勤務。
現役獣医師が海外で勉強しながら得た、犬と猫の病気に対する知識とスキルを発信していきます。

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