イソジンが新型コロナウイルスに効果がある?目的別消毒薬の使用②

新型コロナウイルスが流行している中、どのような消毒が効果があるのか?

普段の消毒は水や石鹸でいいの?

イソジン、アルコールの方がいいの?

当記事では、手術や傷に獣医師がよく使う消毒液を、目的別についてまとめました。

限りなく網羅的にまとめましたので、新型コロナウイルスに対する消毒液についてご不安な飼い主は是非ご覧ください。

✔︎本記事の信憑性
この記事を書いている私は、大学病院、専門病院、一般病院での勤務経験があり、
論文発表や学会での表彰経験もあります。

記事の信頼性担保につながりますので、じっくりご覧いただけますと幸いですm(_ _)m

» 参考:管理人の獣医師のプロフィール【出身大学〜現在、受賞歴など】

✔︎本記事の内容

イソジンが新型コロナウイルスに効果がある?
目的別消毒薬の使用

手指消毒

手指消毒

手指消毒は感染を予防する上で基本的で重要な対策であり、感染経路を遮断するための最も有効な手段です。

したがって適切なタイミングで適切な手指消毒の方法を身に付けることにより、院内感染を減少させることが可能です。

そこで手指消毒の種類と方法をまとめました。

手指消毒の種類

日常的手洗い

  • 方法
    流水と液体石鹸による手洗い方法で、手洗い後はペーパータオルを使用し完全に水分を拭います。
    ただし明らかな汚れが付着していない場合や、手洗い場所が無い場合は速乾性擦式消毒薬を用いても良い。
  • どんな時にするのか
    始業時、食物を扱う前、食事や配膳の前、トイレの後、明らかな汚れがある時、無菌操作を伴わない患者ケアの前後、一般清掃の後、手袋をはずした時など
  • 注意:石鹸による手洗いの場合、乾燥が不十分であると、毛根中の常在菌が表皮に出現し、むしろ手洗い後に菌数が多くなる場合があるため、ペーパータオル等で十分に水分をぬぐう必要があります。

衛生的手洗い

  • 方法
    消毒薬を使用した手洗い方法で、流水と消毒薬を使う場合もあるが、一般的に速乾性擦式消毒薬を用いることが多いです。
    しかし、速乾性擦式消毒薬には洗浄効果がないため、明らかな汚れが付着している場合は、流水と液体石鹸により除去し乾燥してから行う。
  • どんな時にするのか
    無菌操作を行う前、患者と直接接触する処置や診察の前後、汚染された物を取り扱った後、清潔領域や隔離病室の入退室時など

手指消毒の方法

手指消毒の方法

スワブ(清拭)法、ワイピング法

  • 脱脂綿等にアルコールを十分に浸み込ませ、手指を拭き取る方法です。
  • 脱脂綿の作り置きはせず、その都度使い捨てにします。
  • また、個別包装のものや小包装のパッケージ製品が市販されているので、それを使用した方が安全です。

ラビング(擦式)法

  • アルコールを含んだ速乾性の消毒薬を用い、乾燥するまで手指に擦り込む方法です。
  • 指先を中心に手全体に擦り込むようにします。
  • ベンザルコニウム塩化物等が含まれている場合は残留効果も期待できるが、アルコール単独の場合は期待できないです。

スクラブ(洗浄)法

  • 洗浄剤を配合した消毒薬により、よく泡立てて流水で流す方法であり手洗い後はペーパータオルを使用し完全に水分を拭います。
  • ブラシを用いると効果的であるが、手荒れの問題から使用は限局的になってきました。

生体消毒

生体消毒

生体消毒薬と非生体消毒薬

消毒薬のうち人体に適用されるものを生体消毒薬といい、人体には適用しない非生体消毒薬と区別されています。

生体消毒には中水準以下の消毒薬が使用され、高水準の消毒薬は人体に侵襲的に使用される器具、器械消毒にのみ使用されます。

また、アルコール類、第四級アンモニウム塩は生体・非生体両方に使用されています。

代表的な生体消毒

皮膚

10%ポビドンヨード液

0.01~0.025%ベンザルコニウム塩化物液

0.01~0.025%ベンゼトニウム塩化物液

0.05%クロルヘキシジン液、ヨードチンキ

オキシドール

粘膜

10%ポビドンヨード液

0.01~0.025%ベンザルコニウム塩化物液

0.01~0.025%ベンゼトニウム塩化物液が使用できます。

クロルヘキシジンは使用不可です。

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no life no dogs & catsをモットーに、いつも犬と猫に癒されています。国立大学獣医学科卒業→東京大学附属動物医療センター外科研修医→都内の神経、整形外科専門病院→予防医療専門の一次病院→地域の中核1.5次病院で外科主任→海外で勤務。
現役獣医師が海外で勉強しながら得た、犬と猫の病気に対する知識とスキルを発信していきます。

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