新型コロナウイルスが流行している中、どのような消毒が効果があるのか?
普段の消毒は水や石鹸でいいの?
イソジン、アルコールの方がいいの?
当記事では、手術や傷に獣医師がよく使う消毒液である、イソジンについてまとめました。
限りなく網羅的にまとめましたので、新型コロナウイルスに対する消毒液についてご不安な飼い主は是非ご覧ください。
✔︎本記事の信憑性
この記事を書いている私は、大学病院、専門病院、一般病院での勤務経験があり、
論文発表や学会での表彰経験もあります。
記事の信頼性担保につながりますので、じっくりご覧いただけますと幸いですm(_ _)m
» 参考:管理人の獣医師のプロフィール【出身大学〜現在、受賞歴など】
✔︎本記事の内容
イソジンが新型コロナウイルスに効果がある?イソジンの効果と注意点!
ポビドンヨード原液10%
皮膚・粘膜の創傷部位の消毒、熱傷皮膚面の消毒、感染皮膚面の消毒
使用方法:原液で塗布
特徴:ヨードチンキの改良版。ヨードチンキで必須である、アルコールでの拭き取りは不要
禁止:ヨウ素過敏症
注意:腎障害のない場合に限る。低出生体重児、新生児への広範囲の使用を避ける。
備考:衣類に付着時はチオ硫酸ナトリウム溶液で脱色可能
石鹸類で効果減弱するので石鹸を洗い落としてから使用する。
眼に入れない。入ったら水で洗い流す。
原液(7,5%)〈洗浄剤含有〉
効果:手指・皮膚の消毒
使用方法:本剤の適量に少量の水を加えて摩擦し、泡立たせたのち流水で洗う。
塗布、または少量の水を加えて摩擦し、泡立たせた後、滅菌ガーゼで拭う。
禁止:ヨウ素過敏症
注意:頻回の使用を避ける。粘膜、創部、首から上の術野消毒は不可
ガーグル〈含嗽用〉:うがい薬
効果:咽頭炎、扁挑炎、口内炎、抜歯創を含む口腔創傷の感染予防、口腔内の消毒
使用方法:15~30倍(本剤2~4mLを約60mLの水)に希釈し、1日数回うがいします。
禁止:ヨウ素過敏症
注意:抜歯後や口腔損傷時は激しい洗口を避けさせる( 血餅の形成が阻害)
銀を含有する補綴物の変色
甲状腺疾患のある患者や炭酸リチウムを投与している患者は14日まで(吸収による副作用)
0.5%ポピドンヨード含有の消毒用エタノール(速乾性擦式手指消毒薬)
効果:手指の消毒
使用方法:適量を手掌にとり、乾燥するまで摩擦。必要に応じ、同様の消毒を繰り返す。
禁止:ヨウ素過敏症、損傷皮膚、粘膜、創や手荒れのひどい手指
注意:引火性あり。
汚れを水で洗い落とし、乾燥後に使用する。
ヨードチンキ、希ヨードチンキ
効果:皮膚表面の一般消毒、創傷・潰瘍の殺菌消毒、歯肉および口腔粘膜の消毒、根管の消毒
使用方法:ヨードチンキは5~10 倍に希釈。希ヨードチンキは原液又は2~5 倍に希釈。1 日2~3 回、患部又は皮膚に適量を塗布する。
禁止:ヨウ素過敏症
注意:皮膚刺激があるため、使用後30秒後にアルコールで拭き取ること。引火性あり。
イソジンまとめ!
- 手洗いに使う場合:有機物で効果が弱まるため、水で汚れを落としてから
- アルコールとの併用で効果が増強
- 作用時間は30秒-60秒、1-2分、乾燥するまで使用すること
- うがいの場合:水だけでも十分に効果がある
- うがいの目的:喉での長期間のウイルス生存、付着を防ぐことで感染予防
- ウイルスの定着や感染を防ぐには、水うがいでも殺菌は可能
- イソジンうがいにより滅菌に近づくことは可能
- 滅菌でなく殺菌でも予防は充分
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