体調が悪く、動物病院で血液検査をしたら、筋肉の値(クレアチンキナーゼ (CK, CPK: creatine phosphokinase))が高いと言われた・・・
健康診断をしたら、筋肉の値(クレアチンキナーゼ (CK, CPK: creatine phosphokinase))が高く、原因不明と言われた・・・
筋肉の値は運動後にも上昇しやすい一方、発作の後なども上昇します。本記事ではそんな時に行われる筋肉の損傷を表す血液検査についてお話しします。
- 様子、経過を見てくださいと言われたけど心配...
- 検査してくれなかった...
- 病院ではよくわからなかった...
- 病院では質問しづらかった...
- 混乱してうまく理解できなかった...
- もっと詳しく知りたい!
- 家ではどういったことに気をつけたらいいの?
- 治療しているけど治らない
- 予防できるの?
- 麻酔をかけなくて治療できるの?
- 高齢だから治療ができないと言われた
もしくは、病院に連れて行けなくてネットで調べていた
という事でこの記事に辿りついたのではないでしょうか?
ネット上にも様々な情報が溢れていますが、そのほとんどが科学的根拠やエビデンス、論文の裏付けが乏しかったり、情報が古かったりします。
中には無駄に不安を煽るような内容も多く含まれます。
ネット記事の内容を鵜呑みにするのではなく、
情報のソースや科学的根拠はあるか?記事を書いている人は信用できるか?など、
その情報が正しいかどうか、信用するに値するかどうか判断することが大切です。
例えば...
- 人に移るの?
- 治る病気なの?
- 危ない状態なのか?
- 治療してしっかり治る?
これを読んでいるあなたもこんな悩みを持っているのでは?
結論から言うと、筋肉の値(クレアチンキナーゼ (CK, CPK: creatine phosphokinase))が高い場合は、発作後、運動後、交通事故による筋肉損傷、心不全によって上がりますが、原因疾患を治療すれば勝手に下がっていきます。
しかし、免疫介在性多発性筋炎については、治療がうまくいっているかの指標になります。
この記事は、愛犬や愛猫の筋肉の値(クレアチンキナーゼ (CK, CPK: creatine phosphokinase))が高いと病院で言われた飼い主向けです。
この記事を読めば、愛犬や愛猫の筋肉の値(クレアチンキナーゼ (CK, CPK: creatine phosphokinase))の意味や検査結果の重要性がわかります。
限りなく網羅的にまとめましたので、ご自宅の愛犬や愛猫の筋肉の値(クレアチンキナーゼ (CK, CPK: creatine phosphokinase))について詳しく知りたい飼い主は、是非ご覧ください。
✔︎本記事の信憑性
この記事を書いている私は、大学病院、専門病院、一般病院での勤務経験があり、 論文発表や学会での表彰経験もあります。
今は海外で獣医の勉強をしながら、ボーダーコリー2頭と生活をしています。
臨床獣医師、研究者、犬の飼い主という3つの観点から科学的根拠に基づく正しい情報を発信中!
記事の信頼性担保につながりますので、じっくりご覧いただけますと幸いですm(_ _)m
» 参考:管理人の獣医師のプロフィール【出身大学〜現在、受賞歴など】や詳しい実績はこちら!
✔︎本記事の内容
獣医師解説!筋肉の値が悪い?犬や猫の血液検査を徹底解説!
〜筋肉の値編〜(クレアチンキナーゼ (CK, CPK: creatine phosphokinase))
クレアチンキナーゼ (CK, CPK: creatine phosphokinase)
CK(CPK)は骨格筋、心筋、脳に多く含まれており、それらの部位が障害を受けることにより血中の活性が上昇します。
アイソザイムは MM、MB、BBの3 つに分類されます。
検査のときに気をつけること
CK は筋肉内に多量に存在します。
犬では運動や筋肉注射により上昇することが知られています。
猫では CK に関する報告はほとんどありません。
CKの参照値(単位:IU/L)
CK(CPK)が上昇する疾患
動物での臨床的な有用性は発作後や交通事故などの筋肉の損傷、多発性筋炎などの免疫学的疾患で上昇することが知られています。
実験的に作成した心筋梗塞、腸疾患、筋障害などでは明らかな上昇が認められるが、筋肉注射などでも著しく上昇するために疾患検出の特異性が低いです。
犬でもヒトと同様に脳組織には BBアイソザ イムが90%程度含まれているが、脳以外の腸障害でも BB アイソザイムが上昇するため、BBアイソザイムの増加により脳疾患を特定することは難しいです。
脳や心臓の詳細な診断には画像診断が必要です。
- 筋疾患
- 心筋疾患
- 小腸疾患
- 筋肉注射・運動
- 代謝性疾患
- 筋肉の損傷:心不全、発作、椎間板ヘルニア、交通事故が多い
- 免疫介在性多発性筋炎はCPKが上昇し、猫でも起こる
- 上昇していても治療の対象にはならず、時間と共に改善します
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