動物病院で、自分の犬がフィラリア症と診断された...
フィラリアの予防が大事と言われたが、あんまり重要性がわからない...
フィラリア症と診断されたけど、病院での説明不足や、混乱してうまく理解できなくてこの記事に辿りついたのではないでしょうか?
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結論から言うと、犬のフィラリア症は犬糸状虫の感染に伴う寄生虫疾患です。
蚊の吸血によって感染が起こり、感染には季節性があるものの、地球温暖化や都市部のヒートアイランド現象などで感染の機会は拡大しています。
犬糸状虫は最終的には肺血管内に寄生するため主病変は肺血管に形成されますが、病変は全身に及びます。
特に肺高血圧による右心不全によって臨床徴候が認められることから、循環器疾患としての側面が強いです。
感染によって引き起こされた病変は不可逆的であり、重度感染犬の予後は不良です。
一方、有用な予防薬開発によって安全かつ確実な予防が可能であるため、感染期間における予防が重要です。
この記事では、犬の肺吸虫症についてその原因、症状、診断方法、治療法までをまとめました。
限りなく網羅的にまとめましたので、肺吸虫症と診断された飼い主、犬を飼い始めた飼い主は是非ご覧ください。
✔︎本記事の信憑性
この記事を書いている私は、大学病院、専門病院、一般病院での勤務経験があり、
論文発表や学会での表彰経験もあります。
今は海外で獣医の勉強をしながら、ボーダーコリー2頭と生活をしています。
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» 参考:管理人の獣医師のプロフィール【出身大学〜現在、受賞歴など】
✔︎本記事の内容
犬のフィラリア症〜原因、症状、治療法〜
この記事の目次
犬のフィラリア症の病原体
犬のフイラリア症は、糸状虫上科のオンコセルカ科に属する犬糸状虫の感染によって引き起こされる寄生虫疾患です。
犬糸状虫は狭い組織間隙や脈管内に寄生するため、細くて長いそう麺状を呈し、色は乳白色です。
肉眼的に特筆される特徴はなく、雄の尾部はコイル状に数回巻いており、雌( 25 ~ 30 cm ) は雄(12~18cm)より大きいです。
卵胎生を特徴とし、終宿主に寄生する雌虫の子宮内で卵は孵化し、宿主の血中にミクロフィラリア(体長300μm,体幅6μm)を産出します。
犬のフィラリア症の疫学
フィラリア症は熱帯、亜熱帯、温帯に多く、アジア、オセアニア、中東、アフリカ、南ヨーロッパ、南北アメリカなど、感染は世界中で確認されています。
ベクターである蚊の媒介が必要であるため、生息域である河川や沼地など水辺の周辺が濃厚に感染を引き起こすものの、保虫宿主と伝播に好都合な気候条件が両方備わっている場所があれば、どこでも伝播は可能です。
蚊の発生および蚊の体内での犬糸状虫幼虫の発育には一定の環境温度が必要で、平均日中温度が14℃を下回ると蚊体内での幼虫の成熟が中断されます。
近年では、世界的な地球温暖化や都市部のヒートアイランド現象により寒冷則でも蚊の体内で幼虫が発育しやすい環境がつくられ、伝播可能な季節が長引く結果を招いています。
日本は全国的に感染が報告されており、1998年の報告では、全国的に高い感染率が報告されています。
しかしマクロライド系予防薬の開発と獣医師による予防の徹底によって感染率は低下しており、1999 ~2001年および2009~2011 年の東京都の保護施設における犬糸状虫抗原陽性率をみると、46%から23%に半減しています。
犬のフィラリア症の宿主
犬糸状虫はイヌ科動物を好適宿主とし、犬やコヨーテ、キツネなどの野生のイヌ科動物を終宿主とします。
また、トドなどの海獣類やフェレットなどにも成虫の寄生が認められます。
猫は感受性宿主であるものの、犬にくらべると犬糸状虫の成虫感染に対する抵抗性が強いです。
ベクター:蚊
ベクターとして蚊の媒介が必要であり、感染犬の末梢血中のミクロフィラリアを蚊が吸血し、ミクロフィラリアは蚊の体内で2回脱皮した後、蚊の吸血を介して新たな感染を起こします。
日本に生息している蚊は約120種いるものの、ほとんどは犬糸状虫の媒介能力をもちません。
日本においてベクターとなることが確認されているのは約16種のみです。
特に媒介能力が高い蚊としてはトウゴウヤブカ、中等度の種としてシナハマダラカ、媒介能力は低いが生息数が多いことから重要な種としてアカイエカ、ヒトスジシマカなどが挙げられます。
これらの植は日本全土に生息しており、犬糸状虫のベクターとして重要な役割を果たしています。
犬のフィラリア症の感染経路と生活環
フィラリア症は、感受性動物と蚊によって生活環が維持されています。
犬糸状虫に感染している犬や他の動物種から、血流中のミクロフィラリアと呼ばれる第1期幼虫(L1)を蚊が吸血に際して取り込みます。
蚊に取り込まれたミクロフイラリアは、中腸を介してマルピーギ管に移動します。
マルビーギ管内で10~14日で2回脱皮して第3期幼虫(L3)に成長し、マルピーギ管を破り口吻まで移動し感染力をもつようになります。
ミクロフィラリアが、蚊の体内で成熟する日数は環境気温に依存しており、28℃で10日間、18℃で30日間を要し、平均気温が14℃未満では成熟できません。
感染蚊が犬を吸血することでL3幼虫が皮下組織に侵入すると、数日(3~4日)以内に脱皮し、第4期幼虫(L4)になります。
L4は皮下の脂肪組織や筋組織を移動しながら、最終的には脱皮して未成熟虫になり(45~65日)、末梢静脈に侵入し血流に乗って肺動脈に到達します。
未成熟虫はさらに4~5カ月かけて成熟し、成虫になります。
犬では未成熟虫の多くが成虫になり、その後5~7年間生存します。
また、体内で完全な成熟を遂げられず全身系静脈への進入に失敗することがあり、移行中の虫体は異所(筋肉内、腹腔内、脳内、眼球内など)に迷入します。
【飼い主向け】これを読めばわかる!犬のフィラリアの生活環とは?【わかりやすく獣医が徹底解説】
獣医師解説!犬のフィラリア症は耳にした事はあるけど、詳しくは知らない飼い主は多いんではないでしょうか?当記事では、フィラリアという寄生虫の実態、生活環、予防の必要性をまとめました。犬にとって必要な予防、健康に暮らしていく方法を知りたい飼い主必見です。予防が必要なフィラリアの事がよくわからない飼い主は是非ご覧ください。
犬のフィラリア症の感染の特徴
病態生理
未成熟虫が肺動脈に到達すると、数日で血管病変の形成が始まります。
肺動脈内における成虫の存在、肺動脈の増殖性内膜病変、および死滅虫体や血栓による塞栓病変、肺動脈反応性の低下は肺高圧症を誘発します。
肺高血圧症
成虫が寄生した肺動脈では血管内皮細胞が剥離し、活性化した白血球および、血小板の血管壁への付着を引き起こします。
その結果、様々な刺激因子の作用により、血管中膜から遊走した平滑筋細胞が内膜で増殖することで絨毛状増殖が生じます。
内膜の絨毛状増殖は、肺動脈の内腔を狭小化し、さらなる血管内皮の傷害と増殖をもたらします。
また、寿命などによって死滅した虫体はより強い宿主反応を誘発し、肺病変を悪化させ、血栓とともに塞栓病変を形成します。
内幕の絨毛状増殖と塞栓病変によって血管の末端が切り落とされたような形態となります。
これによる肺血管抵抗の増大は、肺動脈近位の拡張や蛇行を引き起こします。
慢性的な肺高血圧症は右心不全の原因となり、右心不全による肝うっ血は肝障害と肝硬変を惹起させます。
さらに、免疫複合体の沈着とミクロフィラリア抗原が腎糸球体障害を引き起こします。
ボルパキアの免疫反応への関与
犬糸状虫に対する免疫反応については、虫体内に存在する線虫共生細菌ボルパキアの関与が指摘されています。
ボルパキアは菌体成分としてエンドトキシンを含むため、犬糸状虫が死滅する際にエンドトキシンが放出され、ショックを含む様々な症状を引き起こすと考えられています。
大静脈症候群
成虫は肺後葉の肺動脈に寄生する傾向があります。
しかし寄生数の増加とともに心臓内へと寄生範囲が広がり、右心房内まで拡大すると、右室流出路、三尖弁、大静脈の閉塞を来すことがあります。
これが引き金となり複雑な病態を呈し、血色素血症および血色素尿に付随した重度の惰眠・虚脱を“突然”発症しますが、これを大静脈痕候群といいます。
また、少数寄生でも死滅虫体による肺動脈の塞栓病変が心拍出低下を引き起こした場合、虫体が右心房内に移動し大静脈症候群を発症します。
犬のフィラリア症の臨床症状
運動時の呼吸困難、易疲労性、失神、発咳、喀血、息切れ、体重減少が特徴的な臨床症状です。
しかし、早期または軽度の症例では身体検査所見に異常は認められません。
病態の進行とともに全身状態は悪化し、頻呼吸や呼吸困難、頚静脈の怒張や拍動、腹水貯留などの右心不全徴候が認められるようになります。
犬では臨床症状をもとに重症度を分類し、治療方針および予後の指標としています。
犬のフィラリア症の診断
血液検査
好酸球増多症、好塩基球増多症あるいは単球増多症の存在は、フィラリア感染を疑う所見となるものの、必発所見ではなく催患犬の50%未満でみられます。
溶血に起因する軽度の再生性貧血が30%未満の症例に認められます。
肝酵素活性の軽度ないし中等度の上昇や、高窒素血症が認められることもあります。
尿検査
淡白尿は20~30%の罹患犬に出現し、特に病態の進行した症例に認められます。
重度症例では低蛋白血症が認められます。
抗原検査
犬のスクリーニング検査として推奨されており、犬の診断においてゴールドスタンダードです。
雌成虫の生殖管から分泌される抗原を検出するため、感染初期もしくは雄虫の単性寄生の場合はほとんど検出できません。
院内検査キットが市販されており,特異度はほぼ100%で感度も高いです。
感染初期には抗原検査は陰性となることから、L3伝播から180日以降の感染が検出可能です。
ミクロフィラリア検査
ミクロフイラリア検査は、末梢血中のミクロフィラリアを検出する検査法です。
新鮮血の塗抹検査やヘマトクリット管法引、ミリポアフィルター、ノット変法などがあります。
どの検査も、ミクロフィラリア血症を示さないオカルト感染例では検出できません。
しかしながら予防薬投与前にミクロフイラリア血症の有無を確認することは、投薬による思わぬ副反応を回避するために重要です。
胸部X線検査
胸部X線検査はフィラリア症を発見するというよりも、疾患の重症度を評価するために実施します。
臨床症状をもとにした分類とともに、症例の病態評価を分類し、治療方針を決定します。
軽度の症例では明らかな異常は認められないことが多いが、病態の進行とともに、末梢部の切り詰め像を伴った肺動脈の拡張および蛇行や、肺動脈基部の突出、右心系の拡大が認められるようになります。
肺高血圧の充進に伴って後大静脈の拡張が出現します。
また、肺血管の変化は後葉動脈に最も出現し、肺血管周囲の間質パターンや肺胞パターンを伴うことが多いです。
心エコー図検査
心臓および肺動脈基部に存不正する成虫は、エコー輝度の高い2本の平行線として描出されます。
また右心房や大静脈内に成虫を確認することで、大静脈症候群を速やかに診断することができます。
肺高血圧症の進行とともに肺動脈の拡張、右心室壁の肥厚、右心室および右心房の拡大、心室中隔の左心方向への扁平化などを検出します。
犬のフィラリア症の治療
犬におけるフイラリア症治療の目標は、治療による合併症を最小限に抑えながら犬の臨床状態を改善しあらゆるステージの犬糸状虫(ミクロフイラリア、各期幼虫、未成熟虫および成虫)をすべて駆除することです。
成虫駆除前に臨床症状が認められる犬
成虫駆除前に|臨床症状が認められる犬においては、駆除後の合併症を避けるため、適切な治療を実施し状態を改普させる必要がある。
そのため必要に応じてステロイド、利尿薬、血管拡張薬や強心薬の投与、輸液療法を開始します。
内科的治療
内科的な成虫駆除においては、死滅した虫体は肺動脈の末梢部で急激な血栓塞栓症を引き起こし微熱、発咳、喀血、右心不全の悪化、さらには死の危険を伴います。
したがって成虫駆除に先立ち、犬の重症度を判定して治療法を選択する必要があります。
胸部 X線検査による心臓および肺の評価が有用で、臨床症状と合わせて評価します。
メラルソミンを用いた治療プロトコル
メラルソミン、犬糸状虫予防薬、ドキシサイクリン、ステロイドを組合わせて行います。
メラルソミンは1回目の投与から1カ月後に連日2回投与する「3回投与法」を推奨しており、安全性と成虫駆除効果の向上を図ります。
しかしながら、メラルソミンは国内での販売が終了しており、 国内における成虫駆除薬の入手は困難です。
マクロライド系薬剤の長期投与
予防量のマクロライド系薬剤を毎月連続的に使用することで未成熟虫や成虫の寿命を縮めることが報告されています。
急激ではなく、徐々に犬糸状虫を殺すことが可能です。
したがって、メラルソミン投与による肺血栓塞栓症が致命的となる症例においては有効な手段となります。
ただし虫体の年齢が高くなるほど死滅までに時間がかかり、その間も感染は持続し肺血管病変が進行するため、メラルソミンによる成虫駆除の代替手段として考えるべきです。
近年、イベルメクチンに加えボルパキアに対してドキシサイクリンを併用することで、早期に成虫駆除効果が得られることが報告されています。
さらには、ドキシサイクリンで治療された犬のミクロフィラリアは成虫まで発育ができないため、耐性系統選抜の危険性を減らすことができると考えられています。
以上より、メラルソミン投与の代替法としては、イベルメクチン予防量の毎月連続使用に加え、ドキシサイクリン(10mg/kg、1日2回、4 週間) を3~4カ月ごとに投与する方法を検討すべきです。
投与期間中は厳格な運動制限を守り、6カ月ごとに抗原検査を実施し 「陰性」結果が2団連続で得られるまで治療を継続します。
外科的治療
肺動脈内寄生虫体に対する摘出術
肺動脈内に寄生する虫体を、X線透視下または心エコーガイド下で、フレキシブルアリゲータ紺子を用いて、摘出します。
肺動脈塞栓症の危険性が高い犬では、成虫駆除療法を実施する前に本法で物理的に摘出することで、生存率および回復程度を向上させることが期待できます。
大静脈症候群に対する治療
大静脈症候群は濃厚感染例の一部に急性に発症し致死的な病態です。
本症候群は迅速に虫体を摘出する必要があり、右心房内と三尖弁口部の虫体を外科的に摘出します。
この「虫体吊り出し術」は軽度の鎮静と局所麻酔下で実施し頚静脈からアリゲータ鮒子やフレキシブルアリゲータ甜子を挿入して虫体を摘出します。
虫体が摘出されなくなるまで繰り返し操作を実施し、手術がうまくいくと心雑音が消失(または減弱)し、血色素尿も改善します。
犬のフィラリア症の予防
予防に関しては、本疾患の治療が困難なことから重要です。
予防薬の投薬期間
国内では全国的に屋内外を問わず予防が必要で、感染が起こる時期(蚊の活動開始時期)の30日後までに予防を開始し、感染終了の時期(蚊の姿がみられなくなる)の30日後まで継続します。
毎年、予防薬の初回投与前には抗原検査およびミクロフィラリア検査を実施します。
これにより前年の予防が確実に行われたかを確認するとともに、ミクロフィラリア血症を呈した犬への不用意な予防薬投与を回避することができます。
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獣医師が解説!先月分のフィラリアのあげ忘れや、昨年の分が余っていたという経験はないですか? 当記事では、そんな飲み忘れ、あげ忘れが生じてしまった時に飼い主がやるべきことをまとめました。 限りなく網羅的にまとめましたので、先月分を投与し忘れた、昨年の予防薬が余ってた飼い主は是非ご覧ください。
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予防薬の種類
予防にはマクロライド系の薬剤が販売されており、L3およびL4を殺滅するため毎月投与します。
- アベルメクチン系
イベルメクチン、セラメクチン、工プリノメクチン - ミルベマイシン系
ミルベマイシンオキシム、モキシデクチン
国内では錠剤、チュアブルタイプ、スポット剤など様々な剤形で販売されており、モキシデクチンを含有する注射製剤では、皮下投与によって12カ月の予防効果があります。
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マクロライド系の薬剤は、フイラリア症を安全かつ事実上100%予防することができるにもかかわらず、現在でもなお感染率の高い地域が存在します。
2012年に全国の動物病院を対象に行ったアンケート調査では、犬のフィラリア症の予防率が80%以上と回答した獣医師は33.5%にすぎず、約半数は予防率を60~79%と回答しており、予防が十分でないことが明らかとなっています。
愛犬に必要なフィラリア予防!徹底解説!
犬との生活で必要なフィラリアの予防とは?獣医師が解説!予防の必要性とそのリスクについてまとめました。犬との生活で推奨されるフィラリア予防とその理由について徹底解説。犬を飼い始めようと思っている飼い主も、すでに飼っている飼い主も必見です。
「抗原検査とミクロフィラリア検査は必ず併用すべきか」
・スクリー二ング検査としては検出感度に優れた抗原検査をベースとするべきですが、抗原陽性の犬には特にミクロフィラリア検査も実施するべきです。
ミクロフィラリア血症は抗原検査陽性の結果を裏付けるとともに、患犬が犬糸状虫の感染源であることを立証します。
また、ミクロフィラリア寄生数の多い犬については、予防薬投与によるミクロフィラリア駆除によって重篤な副反応が発生する場合があることから、ミクロフィラリア検査は思わぬ副反応を回避するために重要です。
「ミクロフィラリア検査の注意点:オカルト感染,定期出現性」
・ミクロフィラリア検査は循環血中のミクロフィラリアを検出するが,以下の点も考慮に入れ検査を実施するべきです。
[オカル卜感染]
成虫が感染しているものの、循環血中にミクロフィラリアが存在しない状態です。
少数の感染や感染犬にマクロライド系予防薬がすでに投与されている場合にはミクロフィラリアの産出が抑制されます。
[定期出現性]
1日のうち特定の時間に末梢血中にミクロフィラリアが集中する現象です。
日周期性の一種であり、中間宿主である蚊の活動時間に合わせ夜間に末梢血中に集中すると考えられています。