【獣医師解説】犬の赤ちゃん・子犬の感染症:真菌症、カビ感染症

犬の赤ちゃん・子犬の感染症:真菌症、カビ感染症

真菌症

真菌感染はまれであり、通常は、防御力に障害のある犬に生じます。

ある程度重要なものは、口腔カンジダ症と皮膚真菌症です。

 

口腔カンジダ症

この文章は消さないでください。
口腔カンジダ症は、カンジダ類の酵母菌による消化管上部の粘膜の感染です。

重度の免疫能低下の場合、局所感染から全身真菌症に発展します。

口腔の痛みのため、乳摂取量が減少します。

長期の抗生物質治療後および哺乳瓶飼育の子犬においてはリスクが高まります。

 

症状

この文章は消さないでください。
口腔内および咽頭内、また一部は舌表面の、白から灰色の薄い層が典型的です。
  • 犬は落ち着きを失くし、空腹にもかかわらず乳摂取量が減少します。
  • 乳の吸飲が断続的になります。
  • 食道と胃に発症している場合、子犬は吐き戻します。

細菌の二次感染による重度病変の場合は、強い口臭があります。

 

診断

この文章は消さないでください。
口腔内の病変が典型的です。

採取した粘膜の真菌検査で診断が確定します。

臨床的病変を伴わない場合は、酵母菌が検出されても問題はありません。

 

治療と予防

ナイスタチン含有懸濁液の4時間毎局所投与が有効です。

哺乳瓶給餌の場合は、給餌の前後に陰部粘膜を湿らせるようにします。

  • 病変が回復してきたら、治療は13回に減らします。
  • 1週間以内に臨床症状ははっきりと緩和されるます。
  • 完治には4週間程度を要します。
この文章は消さないでください。
哺乳中の子犬のカンジダ症に使用される薬剤の有効性は実証済みです。

ロ中への薬剤の投与過多に注意します。

目的は患部に塗布することであって、抗菌剤を摂取させることではないです。

続発性の細菌感染の場合には全身的抗真菌治療が必要ですが、抗真菌治療の期間中ずっと継続するようなことがあってはならないです。

通常、治療期間は5日間で十分です。

発症が口腔および咽頭のみで、集中治療が行われた場合、予後は良好です。

疾患を早期に発見するために、哺乳瓶飼育の場合は定期的に口腔を検査します。

給餌の際の衛生、特に乳首と哺乳瓶の煮沸消毒は重要です。

 

皮膚真菌症

皮膚真菌症をもたらすものとしては、多数の真菌類が観察されます。

症状、診断、治療と予防は、成犬の場合と同じです。

特に危険なのは、湿度の高い環境で生活している子犬です。

関連記事一覧

Life with dogs & cats のロゴ

vet1013


no dogs & cats no lifeをモットーに、現役獣医師が、科学的根拠に基づいた犬と猫の病気に対する正しい知識を発信していきます。国立大学獣医学科卒業→東京大学附属動物医療センター外科研修医→都内の神経、整形外科専門病院→予防医療専門の一次病院→地域の中核1.5次病院で外科主任→海外で勤務。

このブログについて お問い合せ プライバシーポリシー

sponser

現役獣医師作成!健康管理アプリ!

PAGE TOP