【獣医師解説】猫の慢性腎臓病の治療薬:セミントラの効果、安い通販、口コミ

慢性腎臓病は、猫で非常に多く認められる慢性疾患となり、老齢猫の発症率は3匹に1匹となっています。

慢性腎臓病は、高齢猫の最大35%、猫全体では最大10%が罹患しています。

一度病気にかかると腎機能が低下していき、機能は回復しないため完治することはありません。

そのため早期発見、早期治療が最も重要となります。

初期は尿検査で異常が見られることがありますが症状が分かりずらく、気づいたときには重症になってしまっていることが多い病気です。

腎臓の働きについて

腎臓は体の中で、下記の働きを担っている臓器です。

  • 血圧を調節する
  • 血液から尿をつくり体の中で不要になった老廃物や毒素を尿と一緒に排泄する
  • ナトリウムやカリウムなどの血液中のイオンバランスを保つ
  • ホルモンを分泌し血液(赤血球)をつくる

これらの働きが弱ってしまうことで、老廃物の排泄機能が低下して様々な症状が出てきます。

慢性腎臓病の症状について

初期の代表的な症状として多飲多尿があります。

進行すると食欲不振や体重減少、嘔吐、脱水、貧血、口内炎などの症状があらわれ、末期には腎機能低下による「尿毒症」からけいれん発作など、神経症状も示すようになります。

腎臓病の原因として感染症やがん、外傷、投薬による中毒、結晶や結石などによる尿路の閉塞などが挙げられていますが、まだはっきりと特定されていないようです。

慢性腎臓病の治療について慢性腎臓病と診断されると、

まずIRIS(国際獣医腎臓病研究グループ)が推奨している“IRIS腎臓病ステージング”による症状のステージ分類が行われ治療の方針が決定されます。

※参考※
IDEXX「IRIS CKDガイドライン – IDEXX」CKDのステージング(外部リンク)
https://www.idexx.co.jp/files/iris-pocket-guide-jp.pdf

ステージにより症状が異なり治療法も多岐に渡りますが、十分な水分摂取とともに主に食事療法、点滴治療、投薬治療が組み合わされます。

投薬治療において、動物病院ではラプロス、フォルテコール、セミントラというお薬が主に処方されています。

最近では腎臓病の早期発見につながる新しい血液検査項目(SDMA)が測定できるようになったため、需要は今後も高まっていくと考えられます。

慢性腎臓病は生涯、継続した治療が必要です。

その中でも尿タンパクの漏出を抑えて腎臓への負担を軽減するお薬として、『セミントラ』をご紹介します。

セミントラとは?


セミントラ猫用(Semintra)4mg

有効成分のテルミサルタンを含有する猫の慢性腎臓病治療薬です。

セミントラ猫用は、有効成分のテルミサルタンを含有する猫用の慢性腎臓病(慢性腎不全)治療薬です。

猫における慢性腎臓病は、高齢猫の最大35%、猫全体では最大10%が罹患している疾患です。

多くの場合、慢性腎臓病の明確な原因は不明ですが、血圧の上昇に関係するレニン・アンジオテンシン・アルドステロン系(RAAS)の活性化が慢性腎臓病の悪化に関与します。

RAASの慢性的な活性化は、ネフロンと呼ばれる腎臓の管状構造の破壊につながります。

ネフロンが、持続的・不可逆的に破壊されることで、慢性腎臓病は進行していきます。

セミントラ猫用に含有されている有効成分のテルミサルタンは、血管を収縮させる物質であるアンジオテンシンⅡが、血管の特定部位に結びつくのを防ぐことにより、RAASを介した血圧上昇を抑えます。

腎臓ネフロン内の糸球体における高血圧を抑制することで、尿中へのタンパク漏出を抑え、尿細管周囲の炎症や、繊維化を生じさせる炎症細胞の遊走、ネフロンの不可逆的な破壊を抑えます。

テルミサルタンは、99%以上が胆汁中に排泄される腎臓への負担が少ない、持続的かつ効果的なRAAS抑制薬です。

セミントラってどんなお薬?

  • 慢性腎臓病(慢性腎不全)における尿蛋白の漏出抑制
  • 投薬成功率が9割を超えると言われている猫の飼い主に人気のお薬
  • “International Cat Care”が認定する 【easy to giveアワード】を獲得。世界的にも猫に与えやすい薬であると認められている
  • 腎臓に負担をかけない薬物代謝経路
  • 1日1回、体重1kg当たりテルミサルタンとして1.0mgを、添付の計量シリンジを用いて直接経口投与する。
    必要な場合には少量(小さじ程度)の食餌に混ぜて投与する。

セミントラの種類

セミントラ猫用(Semintra)4mg/ml  30ml

5,541円

セミントラ10mg/ml(猫用) 35ml

5,216円

セミントラ猫用(Semintra)4mg/ml  100ml

15,421円

セミントラの副作用

まれに嘔吐、軟便、下痢が見られることがあります。

肝酵素の上昇がまれに認められますが、休薬により数日中に回復します。

血圧降下作用があるため、虚脱あるいはふらつきが現れることが考えられます。

薬理活性に起因する影響として、推奨用量においても赤血球数の減少が認められるため、本剤による治療中は赤血球数をモニタリングする必要があります。

セミントラの注意点

  • 6ヵ月齢未満の幼若猫に対する安全性及び有効性は確認されていないので、6ヵ月齢未満の幼若猫には投与しないでください。
  • 体重が2kg未満の猫に対する安全性は確認されていないので、体重が2kg未満の猫には投与しないでください。
  • 妊娠及び授乳中に猫に対する安全性は確認されていないので、妊娠及び授乳中の猫には投与しないでください。
  • 慢性腎不全の尿毒症末期の症例に対して本剤投与による効果は確認されていないため、投与はお避けください。
  • 急性腎不全の症例に対してはお避けください。
  • 非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)との併用は本剤の降圧作用を減弱させることがあります。
  • 他の血圧降下剤(利尿剤、ベータ遮断剤等)と併用すると本剤の効果が高まる可能性があります。
  • 投与用シリンジは、乾いた清潔な紙または布でふき取ってください。
  • 容器開封後の使用期限は6ヵ月です。
  • 保管は直射日光、高温及び多湿を避けてください。

セミントラの口コミ、クチコミ

こちらより、下記のようなクチコミが確認できます。

セミントラの特徴

  1. 飲みやすい
    錠剤だと飲むのに一苦労。液剤で無味無臭だから飲みやすい。
  2. 投与が簡単
    1日1回投与でOK。お口に直接でも、フードにかけてもよし。
  3. 長時間効果がある
    類薬のACE阻害剤であるフォルテコールと比較して6倍の時間で効果が続く。

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no dogs & cats no lifeをモットーに、現役獣医師が、科学的根拠に基づいた犬と猫の病気に対する正しい知識を発信していきます。国立大学獣医学科卒業→東京大学附属動物医療センター外科研修医→都内の神経、整形外科専門病院→予防医療専門の一次病院→地域の中核1.5次病院で外科主任→海外で勤務。

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