獣医師解説!犬の赤ちゃん、子犬の育て方~分娩、出産~

犬を妊娠させたい。

自分の犬を一度出産させてみたい。

交尾や人工授精をしたけど妊娠しているか不安。

妊娠しているけど順調に育っているか不安。

妊娠しているけどいつごろ出産するか知りたい。

出産の準備ってあるの?

妊娠期間は?子供数や大きさ、出産に関わる時間は?

 

妊娠はしたものの、出産について不安に思われている方は多いと思います。

本記事はそのような、犬の妊娠、出産、赤ちゃんについて解説します。

獣医師解説!犬の赤ちゃんの育て方~分娩、出産~

犬の妊娠期間、妊娠日数

交配日を妊娠前1日目として、妊娠期間は58~72日間であり、多くの場合63日±4日間です。

この変動の幅は、通常は交配と排卵は同時ではなく、生殖能力のある雄の精子が雌の生殖器内で1週間受精能を保つことで、交配時と受精時のずれが数日にわたる場合があるために生じます。

同腹子の数が多い場合は妊娠期間は短くなり、産子の数が少ない場合や、1頭のみの妊娠の場合、妊娠期間は長くなります。

胎子の成長は分娩の直前まで続いており、妊娠期間最後の数日においては特に肝臓グリコーゲンの形で蓄積されたエネルギーが用いられます。

そのため妊娠期間最後の数日は、出生後の活力にとって決定的に重要であり、分娩誘起による 妊娠期間の短縮は新生子死亡率を上昇させます。

妊娠は、プロジェステロンが1ng/ml以下に低下すると終了します。

これは最初の子犬の出生の12~40時間前に生じます。

体温は、プロジェステロンの低下によって一時的に37.2度まで低下し、体温低下後24時間以内に母犬は分娩します。

分娩が始まると体温は再び生理的範囲まで上昇します。

そのため、短期間の低体温により分娩開始時間を予測することができますが、

これは時間的に限定されているので、交配後57日目からは1日に3回、直腸で体温測定することが望ましいとされています。

犬の分娩期・出産期

分娩は、開口期、産出期、後産期の3期に分けられます

開口期

開口期の開始は臨床的には把握できません。

この理由から、開口期の持続時間については6時間から36時間まで多様なデータがあります。

陰門より無臭の粘液が排出される場合があります。

子官の収縮は子宮頸管の拡張を導く、その生物物理学的特性は妊娠期の最後の数日で結合組織の変質によって変化しています。

多くの場合、 母犬は神経質な落ち着かない行動を示し、その合間に陰部を舐め、巣作りを行います。

食餌を拒む場合も多く、嘔吐もみられます。

特に若い母犬の場合、この投階において依存的傾向が強まります。

産出期

胎盤が剥離し、子犬が娩出、出産されます。

ほとんどの場合、母犬は横臥位です。

外部からは視認できない陣痛に加えて、娩出を行う力として腹部筋組織の収縮 (努責)が生じます。

妊娠している母犬の横臥位での努責の開始は、産出期が始まったことを示す確実な徴候です。

子宮内の圧力の増大は尿膜嚢の破裂をもたらします。

そのため、子犬の分娩の前に 尿膜水の流出がみられることもあります。

子犬の分娩は羊膜に包まれた状態で行われます。

この膜は、新生子の窒息を避けるため、母犬が切り開きます。

続いて臍の緒が噛み切られ、短くされます。

娩出の間、母犬の脈拍は上がり、呼吸も浅くなり、頻度が上がります。

通常、母犬はあえぎ呼吸になります。

子犬の多くは頭位(頭が先)で産まれるが、40%は尾位です。

胎勢は伸長しており、子犬の背骨は母犬の背骨と同じ方を向いている(上胎向)。

最初の子犬の分娩後、膣の排出液は緑がかった色になります。

この緑がかった色は、胎盤剥離の際の、辺縁血腫からのヘモグロビンの代謝産物の放出に由来します。

犬の出産にかかる時間(分娩所要時間)

分娩所要時間は全体で24時間を超えるべきではありません。

個々の子犬の分娩間隔は変動しやすく、平均2時間程度です。

最初の子犬と2番目の子犬の間隔のしばしば長くなりますが、それ以降の分娩間隔は30分程度です。

分娩の終了が近づくと、再び間隔が長くなります。

この個々の分娩の合間に、母犬は新生子の世話をし、子犬たちは母乳を飲み始めます。

その際、この吸引刺激によるオキシトシンの分泌はさらなる分娩過程を促進します。

この合間の時間は、子犬の世話、母犬の回復、胎子の過度の子宮内低酸素症の回避のために必要です。

後産期

通常、胎盤は子犬の出生のあと15分以内に排出され、母犬が食べてしまいます。

すなわち、ほとんどの胎盤はすでに産出期の間に出てきます。

最後の胎盤は、最後の子犬の出生の2時間後には排出されていなければなりません。

しばしば母犬は胎盤を食べます。

胎盤を食べることは生理的行動であるが、中には暗緑色の下痢を起こす母犬もいます。

これは特に産子数の多い場合に起こります。

したがって、4個以上の胎盤を食べさせないようにすれば、避けることが可能です。

正しい知識以外に病院の選び方も非常に重要です!

ネットで検索すると、いろんな情報が出てきて混乱して、
逆に不安になったことってありませんか?

ネット記事を読むときは、内容を鵜呑みにするのではなく、
情報のソースや科学的根拠はあるか?記事を書いている人は信用できるか?など、
その情報が正しいかどうか、信用するに値するかどうか判断することが大切です。

とっても大事なこと

愛猫や愛犬のわずかな変化に気付き、守ることができるのは飼い主様だけです!

病気になった時も、獣医師がしっかり説明をして、飼い主様が正しい知識を理解をして、ペットを含め、3者がともに協力しないといい結果は得られません。

本ブログでは、1匹でも正しい予防や治療を受けてペットと楽しい時間をできるだけ長くできるように、報告に基づいてわかりやすく解説しています。

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no life no dogs & catsをモットーに、現役獣医師が、科学的根拠に基づいた犬と猫の病気に対する正しい知識を発信していきます。国立大学獣医学科卒業→東京大学附属動物医療センター外科研修医→都内の神経、整形外科専門病院→予防医療専門の一次病院→地域の中核1.5次病院で外科主任→海外で勤務。

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